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四季の過ごし方【春/二十四節気】

春のオススメ過ごし方

二十四節気について

 

皆さんは「二十四節気」と言うものをご存知ですか?

二十四節気は節分を基準に一年を24等分して約15日ごとに分けたものです。

「春分」や「夏至」などはこの二十四節気に含まれています。

 

この、二十四節気を知りその季節の特徴と体調の変化を理解すること。

また、食材選びに活かすことは漢方。

すなわち、漢方薬、薬膳などの「養生学」に繋がっていくのです。

 

以下が二十四節気の名前と時期です。

 

今回はこの中の「春」の養生についてご説明していきます。

 

春の養生

 

まず、春は五行説で言う所の「木」にあたる季節です。

木は「生長、発展、のびやか、円滑」などの意味合いを持ちます。

この季節に不調が起きやすいのは「肝」

ここで言う「肝」とは肝臓では無く、「気血水」の「血」の貯蔵と調節。

そして、「気」を巡らせる働きを持つ五臓の一つであり。

自律神経や、情緒に影響を大きく与えます。

そのため、春は情緒不安定になりやすい→ストレスを感じやすく季節なのです。

 

この「肝」に生じやすい不調、高ぶりに影響が出るのは「脾」

「脾」は消化吸収、水分栄養の代謝を担います。

「肝」と相克関係、相手を抑制させる関係にある「脾」は「肝」の高ぶりにより弱くなってしまい。

そのため、春は胃腸が弱くなる季節でもあるのです。

立春

 

節分の翌日、暦上での春の始まりです。

陰陽説の「陰」が減り「陽」が増え陽気も暖かくなるのがこの時期。

陽気は安定しても、いわゆる「季節の変わり目」なので心身ともに不安定になりやすい時期でもあります。

切り替える際は「ゆっくり」と、季節に体を慣らしていくことが肝心です。

 

また、春全体に言えることですが立春は「風邪(ふうじゃ)」と呼ばれる邪気が起こりやすい季節。

風邪によって冷えや熱が起こり、感冒症状(頭痛、めまい)を引き起こすことも。

更に、風は花粉も連れてくるのでこの時期は加えて花粉症に悩まされる方も多いでしょう。

 

風邪には葛根湯?

 

漢方薬では感冒は初期、中期、後期などの経過期間、体力などを考慮して複数の物から適したものを選びます。

今回お話している立春の風邪の冷えによって引き起こされているとみられる感冒は「風寒」と言う種類になります。

 

風邪の引き始めに葛根湯、と言いますが。

その名の通り葛根湯は感冒初期の体力的な消耗が少ない時に使用する漢方薬です。

ただし。

 

汗をかいておらず、肩こり、緊張性頭痛がある場合…葛根湯(かっこんとう)

汗をかいていて、肩こり、緊張性頭痛がある場合…桂枝湯(けいしとう)

汗をかいておらず、悪寒、発熱が強く、咳、関節痛がある場合…麻黄湯(まおうとう)

汗をかいておらず透明な鼻水や痰が出ている場合…小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

 

と、風邪の症状によっても選択肢が様々あります。

自分の感冒に適した漢方薬を選択出来ると、風邪の引き始めをより早く乗り切れるかも知れないですね。

 

風邪の引き始めは「からしな」

この立春の時期に旬の素材、からしな。

旬の素材はその時期に体に不調をきたしやすい部分を補ってくれる食材が豊富です。

これは、薬膳が日本で生まれ、日本人に合うように作られた養生学であることも理由の一つです。

 

からしなは五味の辛、五性の温を持つ食材。

そのため、風邪の連れてきた体の冷えを体内から追い払い。

冷えが原因の腹痛や食欲不振にも効果があります。

 

食べる時は炒めるだけ、茹でるだけでOK。

味付けも火を通したからしなに醤油を混ぜるだけで美味しく食べられます。

アクセントとしてかつお節があるとより美味しいですね。

 

花粉症はタイプ別に

 

花粉症は冷えタイプと、熱タイプでおすすめの食材が異なります。

冷えタイプは水っぽい鼻水、くしゃみが出るタイプ。

熱タイプは目の充血、肌のかゆみがあるタイプです。

 

冷えタイプの方は、身体の冷えを取る食材がおすすめです。

春が旬の食材なら「玉ねぎ」がおすすめ。

この時期の玉ねぎは秋の旬のものより体を温める効果が高いとされています。

そのため、熱タイプの方が食べると症状が強まってしまう可能性があるので逆に避けた方が無難です。

 

冷えを解消するのであれば更に体を温める効果のある食材。

例えば、鶏肉やエビなどと一緒に調理したり。

調理方法を暖かいスープにしてみるとより体を温めてくれるでしょう。

 

熱タイプの方は逆に熱を冷ます食材がおすすめです。

春が旬の食材なら「たけのこ」

また、このたけのこはイライラも抑えてくれるので春の不調でストレスがかかりイライラしてしまうなんて方にもおすすめです。

 

たけのこは、かつお節、ごま、梅、わかめと和え物にしやすい食材が豊富。

ご飯と一緒に炊いて炊き込みご飯にすれば主食としても楽しめます。

 

雨水

 

立春で増え始めた陽気がさらに活発になっていく時期です。

その分波に乗って活動的になる方が出る一方、変化に追いつけず体が弱る、またはイライラなどの精神的な不調を感じやすくなる方も増える時期です。

 

この時期は「肝」を特に大事にしてあげることがポイント。

実はこの「肝」はイライラにとっても弱いのでイライラを感じるとすぐに弱ってしまいます。

 

イライラを回避することは難しいことです。

イライラしやすい季節だからこそ、その分多くリラックス出来る時間を取り入れましょう。

 

仕事や家事、生活のちょっとした隙間でストレッチを挟むなどでも十分にリラックス効果があり、気持ちの切り替えにも役立ちます。

 

イライラに効く薬ってあるの?

 

どんなにリラックスを挟んでも、イライラしてしまうことは誰にでもあります。

このイライラにどういった症状が一緒に出ているかで漢方薬も選択肢が広がってきます。

 

イライラ+胸脇部のつかえ、腹部の張り…四逆散(しぎゃくさん)

イライラ+精神不安定、ため息、月経周期不順…加味逍遥散(かみしょうようさん)

イライラ+慢性頭痛、めまい、肩こり、高血圧…釣藤散(ちょうとうさん)

イライラ+強い熱感、充血…黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

イライラ+胃部周辺の張り、便秘…大柴胡湯(だいさいことう)

イライラ+激しい便秘…大承気湯(だいじょうきとう)

 

と、まとめてみるとイライラの症状を呈する状態がとても多いことが分かりますね。

 

そして、「イライラ 漢方薬」で検索するとトップに出てくる漢方薬が「抑肝散」、「抑肝散陳皮半夏」です。

この二つの違いは「陳皮半夏」の部分の生薬が含まれているかいないかで陳皮半夏の方がより体力が低下し症状が慢性化している方に使われます。

 

これらの漢方薬はストレスをため込み神経が興奮してしまう方に使用されます。

神経が興奮してしまう→イライラ、と言う解釈です。

 

イライラが止まらない、ストレスが溜まりやすい、ストレスが溜まっているのは分かっているが発散が上手く出来ない、と言う方におすすめの漢方です。

お体の不調よりもイライラが強い方はまずこの抑肝散から始めてみても良いかも知れません。

 

春菊の香りでリラックス

イライラにおすすめの春の食材は「春菊」

独特の香りを持つ春菊はその香りもリラックス効果を高めています。

また、胃腸を整える効果もあるためこの時期の胃腸の弱まり+イライラにぴったりです。

 

また、精神不安定には青(緑)の食材が効果的。

春の食材ですと、キャベツ、セロリ、ブロッコリーなど。

 

春菊の香りが苦手な方は代わりに青の食材を取り入れてみても良いかも知れません。

 

「肝」に効果のある食材は?

 

では、この時期に大切な「肝」に効果のある食材をご紹介します。

ここで言う効果がある、と言うのは「帰経」と表現します。

「帰経(きけい)」とは、食材が優先してどの五臓に働くかを示します。

 

肝に帰経する春の食材は「セロリ」

一つ前の項目でもお伝えしましたが、精神不安定に効果のある青の食材のため体内の余分な熱を冷ます。

すなわち、イライラ、怒りなどの感情を落ち着かせることが出来ます。

また、体内の余分な水運を取り除く作用があるためむくみや頭痛などの症状改善にも効く食材です。

 

春菊と同じように特有の匂いにはストレス緩和効果もあり。

 

また、実は茎よりも葉の方が栄養成分が多く含まれているため、食べる時は葉っぱまで美味しくいただくのがおすすめです。

 

啓蟄

 

この頃になって来ると実際の気温も春に近づいて暖かくなってきます。

ただし、その分朝晩の冷え込みとの寒暖差が激しくなる時期です。

 

外気温に合わせ、身体は体温調節を行いますがこの体温調節を行っているのは自律神経。

つまりこの時期に弱まりやすい「肝」が担っている部分です。

弱まりやすい時期に、さらに追い打ちをかけるように寒暖差を感じることで調整に混乱が生じ心身ともに負担がかかりやすい時期なのです。

また、この啓蟄の時期は花粉症などのアレルギーも悪化しやすくなります。

 

「肝」の不調でメンタル不調が起きた時は

 

「肝」の機能が低下することで不調が出た場合、イライラもそうですが落ち込みなど憂うつ感も同時に感じる場合があります。

そのような場合には漢方薬の使用も効果的です。

 

そう言った「肝」の不調から出てくるメンタル面の不調でよく使われるのが「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」です。

 

イライラ、落ち込みなどの憂うつ感以外にも動悸、不眠などにも効果のある漢方薬で。

この漢方薬に含まれる生薬である柴胡(さいこ)、黄岑(おうごん)は自律神経を調整してくれる働きがあります。

 

気分安定には「レタス」

では、こうしたイライラと同時に落ち込みを感じる時。

どういった食材を選ぶと効果的なのでしょうか?

 

おすすめの食材は「レタス」

これも青の食材の一員ですね。

 

レタスをおすすめするのはレタスの五味に起因しています。

レタスは「苦」と「甘」を併せ持つ食材です。

 

苦みにはイライラ、などの興奮を抑える効果が。

甘味には気分を穏やかにする効果があります。

そのため、両方を併せ持つレタスはストレスを和らげてくれる食材と言えるでしょう。

 

また、レタス自体もビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で栄養満点。

生のままだと内臓を冷やす可能性があるので、冷え性の方は火を通してから召し上がってください。

 

花粉症対策は身体のバリアを回復

 

特に皮膚や粘膜を守る「気」のことを「衛気」(えき)と呼びます。

花粉で粘膜がやられ鼻水が出る、肌がかゆくなると言った症状はこの衛気不足が大きく関わっています。

 

この衛気不足の解消には気を補ってくれる食材を取り入れてみましょう。

今回おすすめするのは「じゃがいも」

じゃがいもは気を補う作用がある食材でありながら、この時期に弱りやすい胃の痛みを和らげてくれる作用もあるのです。

 

また、そこに更に気を補う作用をプラスしたいのならタコと一緒に。

気を補う作用同士が相乗効果で高まります。

 

春分

 

昼と夜の時間がほぼ同じになる、馴染みのある日です。

この日を境に段々と昼が長くなって、陽の時間が増えていきます。

また、3/21~4/4までのこの期間は新生活がこれから始まる時期。

体調を整えて、次の時期に備えることも重要です。

 

昼と夜がほぼ同じ長さになっていることもあり、昼に活動し、夜に寝る。

三食きちんと食べる、と言う規則正しい生活も陰陽を体に取り入れる大事なことです。

ご自身の生活を陰陽論で見た時にバランス良くなっているのが理想的です。

 

季節の変わり目でバテてしまったら

 

どんな時期でも、季節の変わり目。

新しい環境に変わる前後はどうしても気力が衰えてしまいがちですよね。

そんな時、漢方薬で気力を回復したいと思ったら…。

おすすめの漢方は「補中益気湯」です。

 

この漢方は体力、免疫力向上におすすめの漢方薬。

春だけでなくどの季節でも、「なんだかやる気が出ない…」、「体が怠い…」といった「気」

つまりエネルギーが不足しがちな時に「気」を補ってくれる漢方薬です。

 

また、胃腸の働きも良くしてくれるので春で胃腸が弱って。

更に、気力も落ちている…と言う時には選んでみても良いかも知れません。

 

 

よく活動するために食材をチョイス

 

では、昼に活動して夜に寝るため食べ物は何に気を付けたら良いのでしょうか?

 

今回おすすめしたい春の食材は「しらす」

しらすは「脾」の機能をととのえて「気」を補うので体力不足、疲労回復に効果が期待出来ます。

また、脳の働きを活発にする効果もあるので子供でも取り入れやすい食材です。

 

パスタや、ご飯に混ぜて取り入れるのも良いですし。

卵焼きや、和え物、サラダにも良いですね。

一品加えやすいしらすを使って、この時期の「気」不足を解消、日中の活動に役立ててみて下さい。

 

よく眠るために食材をチョイス

 

では、今度は寝るためにどんな食べ物をとると良いのでしょうか?

一般的に、不眠に効く食べ物は乳製品・青魚・大豆・バナナ・玄米などが知られています。

ただ、気を付けてほしいのは食事は睡眠の3時間前までにすませること。

それ以上超えると睡眠の質を下げてしまいます。

 

夜になって眠ろうとしているのに、眠れない!

そんな時はハーブティーでリラックスしてみましょう。

 

不眠に効果のあるハーブの一つに「オレンジピール」があります。

オレンジピールはハーブティーとしても、その精油をお風呂に数滴垂らして入浴して香りを楽しんでも不安や不眠に効果抜群。

腸の動きを正常に保ってくれるので、便秘や下痢などの消化器トラブルのある方でも飲んでいただけます。

清明

 

この時期になると陽気がかなり強まり、それに伴って「肝」も昂ぶりやすくなります。

昂りやすくなった「肝」を、適度な運動で巡らせてあげることが重要。

 

昂りやすくなったとは言え、陽気を貯めること。

太陽を浴び、日光浴をすることは養生の大事なポイントの一つ。

朝起きたらまずカーテンを開け、朝日を浴びることも体をリセットして一日を始めるのに最適です。

 

しかし、「肝」が昂りやすい季節は同時に興奮しやすい季節。

なかなか寝付けなかったり、胃もたれを起こしたりといった症状が出やすくなる時期でもあります。

 

イライラ、カッカする時に

 

以前、「雨水」でイライラに効く漢方薬をご紹介しましたが。

この時期の興奮から来るイライラは、身体が火照る感覚(カッカする)感覚を伴うこともあります。

こう言った熱証を持つ方に効く漢方薬でオススメなのが「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」です。

 

これは、熱証の症状である喉の渇きやのぼせがありつつイライラなどの興奮を感じている方に効果があるとされている漢方薬です。

目の充血などにも効果があります。

 

入っている生薬の黄連、山梔子、黄岑、黄柏すべてに清熱解毒作用。

脳の充血や自律神経の興奮鎮静の作用を持つ漢方薬です。

 

イライラして体もカッカする時はこちらの漢方も検討してみてください。

 

イライラにおすすめの食材は

 

イライラしている→精神が興奮している、と捉えた時にやはり有効になってくるのは精神安定作用の高い食材たちです。

ここでおすすめしたい春の食材は「グレープフルーツ」

実も、体内の気の巡りを活発にして胃の働きを調整してくれる作用があるためこの時期の胃もたれに効果的なのですが。

その香りには精神を鎮めてくれる効果があります。

 

胃の調子を整えながら、精神を落ち着かせてくれるグレープフルーツはまさに清明向きの食材だと言えるでしょう。

 

胃もたれしたらこの野菜を

 

胃もたれ、胃痛、げっぷ、消化不良。

そんな胃腸トラブルに効果のある万能野菜があるのをご存知でしょうか?

 

それは、今回おすすめする野菜が「キャベツ」です。

キャベツは春夏冬と旬があり季節を選ぶことなく、一年中食べられる「平」に属する野菜。

胃腸トラブルの解決だけでなく、五臓の機能を高める効果もあります。

 

また、アンチエイジング効果も期待出来るため。

胃腸トラブルを抱える以前に、積極的に摂取していきたい食材の一つです。

 

穀雨

 

いよいよ春の終わりの時期です。

この後にやってくる、梅雨、夏に向けて今一度体をしっかり休めておきたい所。

春の間昂っていた「肝」の疲れ、ストレスなどを整理し。

次の季節への切り替えが重要です。

 

引き続き胃腸のトラブル、不眠、情緒不安定などの春に多い症状が出やすいため体を休めつつ出来る養生を行っていくことが大切です。

 

新しい環境に慣れ、悩みも多くなってくるのもこの時期。

どんな時でも季節の変わり目は「ゆっくり」と。

出来ることから養生していきましょう。

 

イライラが胃に来たら

 

これまで春の間特に起こりやすかった症状と言えば「イライラ」、「胃痛(胃のトラブル)」であったかと思います。

では、この2つが同時に起こった場合どう言った漢方薬を選ぶと良いのでしょうか?

 

今回おすすめしたいのは「四逆散(しぎゃくさん)」です。

 

この漢方薬はイライラ、胃炎、胃痛、腹痛に適応のある漢方薬ですが。

神経性の脇や胸の痛みにも効果があり、幅広く使える漢方薬です。

 

疏肝解鬱(肝の気の流れを正し、肝鬱を解消させる)作用がある柴胡(さいこ)と芍薬(しゃくやく)の生薬が含まれているため精神的な緊張、情緒不安定による自律神経系トラブルを改善させてくれます。

 

身体を休めるリラックスタイム

 

この時期は体を休めることが重要であるとご説明しましたが。

そんな時に助けてくれるのがハーブティーやフレーバーティーなどの暖かい飲み物。

手軽に効果を得やすく、またホッと一息つかせてくれる効果もあります。

 

春の旬の素材だと「いちご」、「ライチ」がおすすめ。

いちごはストレスが作り出した熱をクールダウンさせてくれる作用がありストレス性の不眠に効果があります。

五性の「寒」に属しているためそのまま量を食べると体が冷えてしまうので、冷え性な方はストロベリーティーにしたり、ジャムにしたりして摂取するのがおすすめです。

 

ライチは、「腎」と「脾」を炊変える作用と補血作用を持つ果物。

不眠だけでなく貧血にも効果があります。

 

また、いちご、ライチどちらもうるおいを与えてくれる効果があるため喉や肌の乾燥が気になる方は是非取り入れてみて下さい。

 

夏に向けて胃腸も「ゆっくり」と

 

では、夏に向けてスタミナ回復、胃腸の回復に取り組むには何の食材を食べると良いのでしょうか?

今回おすすめするのは「鶏肉」です。

鶏肉は「気」と「血」を補う作用があり、スタミナ回復にも効果的。

「脾」と「胃」を温めて働きを良くしてくれる作用もあります。

 

取り入れる際にはこれまでご紹介した野菜と合わせて摂取するのも良いでしょう。

鶏肉は消化吸収も良いので胃腸トラブルに効果のある野菜とはより相性が抜群。

 

一緒に煮込んでスープにすると胃腸も温まって更に効果抜群です。

 

出典:現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖症状からチャートで選ぶ漢方薬 杉山卓也著

出典:新版 毎日使える薬膳&漢方の食材辞典 阪口珠未著 ナツメ社

出典:食べて体と心をととのえる二十四節気の漢方食材 櫻井大典著 株式会社晋遊社

 

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監修者 佐々木裕人(精神保健指定医、精神科専門医)