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【心療内科 Q/A】「適度な運動習慣を確立しましょう~うつ病の再発防止策~」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

適度な運動習慣を確立することは、うつ病の再発予防に効果があると言われています実際に、いくつかの研究においても、週2日以上の定期的な運動習慣を持つ労働者はストレスの反応が低く、心身が健康な状態に保たれているということが報告されています。

 

 

ここで言う「運動」とは、勝ち負けやスピードを競う競技としてのスポーツとは違い、単に体を動かす身体活動だと考えて下さい。それでは何故、定期的に運動することが、うつ病の再発防止に有効なのでしょうか。それは、定期的な運動習慣を持つことは、生活にリズムをつけ、日々のストレスと上手に付き合っていくことに繋がり、それがうつ病の予防に効果をもたらすと考えられているのです。

 

 

しかし、運動時間が長すぎたり、運動の内容が激し過ぎたりすると、却って身体的疲労から精神的不調に繋がってしまう可能性もあり、ただでさえ忙しい労働者に運動を取り入れることは、諸刃の剣となりますので、注意が必要です。

 

 

そこで、まず重要なことは、疲れ果てるまで運動をしないことです。うつ病は、真面目な方に起こり易い病気ですので、医師から「運動が良いですよ」と勧められると、「毎日1時間のジョギングをする」などといった目標を立て、きちんと目標を達成しようとして、却って疲れてしまう傾向があります。

 

 

「今日は少し疲れ気味だから、いつもの半分にしておこう」とか、「今日は雨だから、たまにはサボってしまおう」など、自らの体調や周囲の状況に合わせて、計画を柔軟に考えていくことが大切なのです。ご自身が感じられる負荷としては、「あー、気持ち良かった」と感じる心地よい疲れが、一つのバロメーターとなるでしょう。

 

 

うつ病予防に適する運動の種類や時間については、様々な研究がなされています。ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳などの有酸素運動を、20~30分以上のある程度まとまった運動を、週に複数回、継続することが適切だと考えられていますが、それまでに全く運動習慣がなかった方は、まずは自分のペースでのウォーキングを1週間に3回、1回につき30~40分程度、日常生活に取り入れられると良いでしょう。

 

 

但し、糖尿病や高血圧などの身体疾患がある方の場合、その程度によって運動が推奨される場合と禁止される場合があります。よって、そのような患者様は、運動の可否について主治医の先生とよくご相談される必要があることを、注意されて下さい。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、うつ病の患者様への精神科ショートケアを実施しておりますカウンセリング、またはショートケアをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。