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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「怒り」は往々にして、ご自分の感情に気付きにくかったり、気付いていても相手に上手く伝えられなかったりすることによっても起こります。それでは、「自分の感情を上手く伝えられない人」とは、どのような人たちなのでしょうか?ここでは「5つの特徴」として挙げていきたいと思います。
1.「怒りを他の『人』や『こと』のせいにしてしはいませんか?」
怒りは他の誰でもない、自分自身が生み出した感情です。それに気が付かず、自分がイライラする原因はすべて「人」や「こと」にあると思い込んでいます。例えば、イライラしたり、上手くいかないと感じたりした時、「高圧的な物の言い方をする上司のせい」「子どもが言うことを聞かないせい」「ミスを繰り返す部下のせい」…等といったふうに考えてしまうことはないでしょうか。
どんな出来事も、どう受け止めるかは自分次第です。「人」や「こと」のせいにしても怒りは消えません。加えて、「人」や「こと」は少々のことでは変わりませんので、「変わらない」ことに対してもイライラして、元の怒りがさらに大きな怒りに「育つ」可能性すらあるのです。
2.「全ての人に好かれようとしてはいませんか?」
「こんなこと言ったらどう思われるかな」「相手にどう反応されるかな」「嫌われたくないな」…等々といったふうに、常に目の前の相手や他人からの評価が基準になっていることはないでしょうか。こういった傾向があると、無理に相手に合わせて同調したり、本当に言いたいことを飲み込んでしまったりするため、自分の感情を伝えられません。
ですが、いい顔をすることと、良い関係を築くことは異なります。自分がどう感じたのか、相手に何を分かって欲しいのか、まずは「自分」を大切にして下さい。
3.「自分の感情を把握できていますか?」
自分の気持ち(感情)と正直に向き合わず、すぐに怒りで対応してしまったり、「何だかイライラする」等と曖昧なままで放っておいたりしてしまうと、いつまで経っても自分自身の感情を把握することは出来ません。当然、自分が分かっていないことを相手に伝えることは不可能です。
「寂しい」「悲しい」「しんどい」「つらい」「不安」「心配」…等々、自分がどのように感じているかを、意識して掴む習慣を身に付けましょう。
4.「日頃怒りを溜め込み、ある日突然爆発させてはいませんか?」
自分自身で上手く対処できかったモヤモヤ、イライラ、怒りを、心の中に溜め込んでしまうタイプの方がいます。但し、そのような感情は、抑えたからといって無くなる訳ではありません。その徐々に溜め込んでしまった(飲み込んでしまった)感情が、いつの間にか大きなシコリのようになり、そのご本人の心身にダメージを与えることはあります。
また、他のパターンとして、溜め込んだ怒りが、ある時一気に相手に向かう、つまり「爆発してしまう」ことがあります。今までは反論をされてこなかった分、周囲の方々は戸惑われます。その後、ご本人が冷静になられると、深い自己嫌悪に陥られてしまうのもよくあるパターンだと言えるでしょう。
5.「言いたいことを何でも言ってしまう傾向はありませんか?」
相手がどのように感じるか、思われるかを配慮することなく、感情任せに自分の言いたいことを言い、つい余計なことまで口走ってしまってはいないでしょうか。
相手に自分の気持ちを理解してもらうためではなく、不満のはけ口として感情を垂れ流してしまっているので、これでは、相手を不用意に傷つけてしまったり、本当に分かって欲しいことが伝わらないままになってしまったりする恐れが出てきてしまうことでしょう。
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