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【心療内科Q/A】 「『非定型うつ病』について教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

非定型うつ病とは、従来の「うつ病」(定型うつ病とは違うタイプのうつ病(抑うつ状態)のことであり、一般的に次のような特徴を持っています。

 

 

★ 20歳~30歳代の若年層に多く、症状は概ね軽症で、軽症のうつ病」との鑑別が難しい側面があります。

 

★ 仕事(または職場)では抑うつ的になったり、あるいは仕事(職場)を回避する傾向があったりしますが、良いことや楽しいことがあると、その時は元気さを取り戻されます

 

仕事(職場)や学業上の困難をきっかけに発症されます。

 

不安抑うつ発作(急に泣き出す)」怒り発作が、よく見られます。

 

パニック症や社交不安症、強迫症、何らかのパーソナリティ障害を併発するケースもしばしば見られ、それが自傷行為や過量服薬、自殺企図等に繋がることもあるので、周囲は充分な留意が必要とされます。

 

 

非定型うつ病に罹りやすいとされる病前性格として、何かにつけて不安を感じやすい傾向(=不安気質)、特に対人関係において不安が強く、人前で極度に緊張してしまい(=対人過敏)、目立つことが苦手であり、他者の評価が気になり周囲に気を遣うといった傾向があることが指摘されています。

 

 

また他には、「物事の捉え方に偏りがあり、何事にも不満を抱きやすく、被害者意識が強い」「自己愛傾向が強い」といった病前性格についても示唆されています。

 

 

なお、「非定型うつ病」には、従来の「うつ病(定型うつ病)」には見られない興奮症状があり、それが軽躁状態のある双極性障害(躁うつ病)と間違われてしまいやすく、その結果、治療が上手く進まないことが起こり得ます何故なら、「非定型うつ病」と「双極性障害(躁うつ病)」では、治療法が異なってくるからです。

 

 

ご自身の症状を「きっと〇〇(病名)に違いない」と思い込み過ぎず、フラットな視点で、「現在お困りの症状」や、「1~2週間を通してみた際の気分の変動」…等々について医師にご相談されることが、適切かつ迅速な治療に繋がっていくのです。

 

 

 

当院では、

うつ病躁うつ病、不安障害、適応障害、

心身症、ストレス関連疾病、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

パニック障害、自律神経失調症、冷え性、

月経前症候群、更年期障害、ストレス関連障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。