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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ネット依存(ゲーム依存)になってしまうと、精神面・身体面・行動面それぞれにおいて様々な弊害が出てきてしまうことが知られています。今回は「身体面(体の健康面)」について記載させて頂きます。
健康的な生活を送るためには、十分な睡眠と規則正しい食事、そして適度な運動が欠かせません。しかし、オンラインゲーム等に没頭して、長時間座ったままの姿勢を取り続けていると、それらがおろそかになり、体調が崩れ、様々な症状が現れてきます。ネット依存(ゲーム依存)は身体の健康も損なうのです。
身体的な健康問題として挙げられるのは、長時間ディスプレーを見続けることによる視力の低下、頭痛、眩暈、吐き気、肩こり、腱鞘炎、腰痛などです。そして、こうした症状がありまがらもネットから離れることが出来ないのが「依存」と呼ばれる所以なのです。
さらに深刻なのは、食事をきちんと摂らない、あるいは極端な偏食をされてしまうために、栄養障害を起こしたり、筋力が低下したり、骨粗しょう症になったりすることです。
依存に陥っている方の多くが、ゲーム中は手を離す時間がもったいないと感じられ、食事はなるべく簡単なものですませてしまうと言います。画面を見ながら食べられるカップ麺や菓子パンが主要な食事となりやすい傾向があります。こうした食生活を続けていると、栄養が偏ってしまい、低栄養状態になってしまいます。
運動不足による健康障害もあります。ネット依存(ゲーム依存)の方は、ほぼ運動らしい運動をされていないため、筋力や運動機能が著しく低下してしまいます。また、運動とまではいかないにしても、身体を殆ど動かされないため、血液が固まり易くなっています。血液中の血栓(血液の塊)ができやすい状態になっているのです。これが、物議を醸した「オンラインゲームを続けていたことによるエコノミークラス症候群」の発症事例(韓国の死亡事故)に繋がりかねないと言われているのです。
ネット依存による「寝ない」「食べない」「動かない」の「3つのない」は、深刻なまでに健康を阻害し、時に命を危険にさらすこともあるのです。
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