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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
不眠とうつの関係について、日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授による、65歳以上の人を対象としたデータがあります。それは、「不眠症状のある人はそうでない人に比べ、うつ病になる割合が約3倍も高い」というものです。また、「うつ病の患者様の8割には不眠症状がある」との統計もあります。このように、不眠とうつ病とは、深い関係があるのです。
うつ病患者様の不眠症状には「特徴」があります。一般的には睡眠が足りないと日中に眠くなることが多いのですが、うつ病の場合は、睡眠不足であるにも関わらず、日中余り眠気を感じないことが多いのです。そのため、不眠を余計に気に病み、悪循環になることも少なくありません。
うつ病とまではいかなくとも、不眠はポジティブな感情を減少させ、不快なものに反応しやすくなります。睡眠不足は「幸福度」に影響するのです。
これを好循環へ転換するためにお勧めなのが、別名「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促すことです。「オキシトシン」は、ストレスを緩和させ、質の良い眠りをもたらしてくれます。また、オキシトシンが増えると誘発されるのが、別名「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」です。この「セロトニン」は、睡眠ホルモンである「メラトニン」の原料でもあります。つまり、幸せを感じれば感じるほど、良く眠れて健康になるのです。
★「オキシトシン(通称:愛情ホルモン)」★
・信頼や愛情に関わる脳内ホルモン。
・人やペット(動物)との愛情ある交流やスキンシップ、安心感や信頼感、親切な行動、感謝や感動の気持ちによって増える。
・良質な睡眠をもたらす、自然治癒力が高まる、記憶力が上がる…等の効果がある。
・量が増えると、セロトニンの分泌を促す。
★「セロトニン(通称:幸せホルモン)」★
・心地よさや快適さに関わり、腸と脳に存在するホルモン。
・太陽を浴びる、感情豊かに過ごす、適切な運動、規則正しい生活やバランスの取れた食事などによって増える。
・心を穏やかに安定させる作用を持ち、不足するとうつ病や不眠症になる。
・睡眠ホルモン「メラトニン」の原料。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、パニック症、
心身症、自律神経失調症、摂食障害(過食症)、不安症、
月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。