A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
夏にむくみやすい方は、「湿邪(しつじゃ)」から「脾(ひ)」を守ることが大切です。
中医学(漢方)では、「五臓」の内の「脾(ひ)」の機能として…
① 食べたものを消化吸収し、「気・血・水」に変えて全身に供給し、不要なものは排出する。
② 水分代謝を調整する。
③ 血液循環をコントロールして、血管からの出血を防ぐ。
④ 臓腑の位置をあるべき場所に固定する。
⑤ 筋肉や手足の動きを管理する。
⑥ 味覚をコントロールする。
…等々があります。思いのほか、沢山の役割を担っているのです。
そして、梅雨などの多湿が苦手な「脾」は、外気のじめじめ多湿や、水分の摂り過ぎによる体内の多湿などによってもダメージを受けて、機能が低下することがあります。
特に上の「⑤」にあるように、筋肉や手足に栄養を供給する機能がダメージを受けると、余分な水分や老廃物が筋肉や手足に停滞しやすくなり、身体の重だるさやむくみを感じやすくなります。同時に、顔色が黄色っぽい、腹部の膨満感がある、食欲がない、下痢をする…等の症状も現れてきます。
冬場よりも夏場に手足のむくみが出やすい方は、この「夏の多湿が招くむくみのタイプ」である可能性が考えられるでしょう(逆に、冬場にむくみが出やすいタイプの方もいます)。
余分な水分をしっかりと排出しつつ、「脾」の機能を活性化していくことが、このタイプのむくみの改善に繋がります。山芋、カボチャ、冬瓜、トウモロコシ、小豆、ヒラメ、サワラ、緑豆(春雨、モヤシ)などは、「脾」を整えて「気」をチャージし、余分な水分の排出を助けてくれる食材ですので、ぜひ取り入れてみて下さい。
このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、自律神経失調症をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安障害(不安症)、
睡眠障害(不眠症)、過敏性腸症候群(IBS)、心身症、
摂食障害(過食症)、パニック症、強迫症、適応障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
月経前症候群(PMS)、統合失調症、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。