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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
朝、イメージの力で目覚めやすくすることが出来ると言われています。これが、人間の約3分の1~半数の人が持っていると言われる「自己覚醒能力」です。自己覚醒能力とは、「何時に起きる」という意思を持って眠ることで、それに近い時間に自然と目を覚ますことを指します。
これについて、身体に目覚めの準備をさせる副腎皮質刺激ホルモンの変化を比較した実験があります。それによると、意思を持たずに眠って強制的に起こされた場合、睡眠中のホルモン分泌には変化はなく、起床してから分泌されました。それに比べて、意思を持って眠った場合は、睡眠中の脳内で起床予定時間の1時間ほど前からホルモンの分泌は増えたのです。つまり、眠る前の本人の意思によって、睡眠中の身体が時刻に合わせて起きる準備を始めたのです。
自己覚醒は年齢が上がるほど出来る人が増えていきます。これは、規則正しい生活や経験のためと考えられているので、今はまだ出来ない人でも、生活改善や練習を重ねていけば出来るようになるとされています。自己覚醒は、強制的に起こされた場合に比べてスッキリと目覚めることが出来、その後の眠気も少なく、日中の集中力やパフォーマンスが向上することも分かってきています。
この先は、「自己覚醒法」のやり方について記載させて頂きます。自己覚醒法は、基本的には「起きる時間を強く思い描いて眠る」だけでOKです。目覚まし時計のように時間ジャストとまではいきませんが、前後15分程の差で自発的に目覚められます。この「精度」を高めるためにお勧めの方法が、以下の3つのコツです。
◆「自己覚醒法の精度を上げる3つのコツ」◆
★コツ①:「起きる時間の数字を数えながら、同じ回数だけ枕を叩く」…「朝起きる為のおまじない」として知られている方法です。自己暗示を記憶中枢へ刻み込む作業として、高い効果があると言われています。
★コツ②:「『明日起きたらどんな良いことがあるか』を考える」…「起きる=快適な1日が始まる」とイメージづけることで、自己覚醒がよりしやすくなります。
★コツ③:「『起きられるから大丈夫』と気をラクにして念じる」…「起きなきゃ」と思い込むことはプレッシャーとなり、睡眠の質が下がってしまいます。自分を信じて気楽に取り組むことが、成功率を挙げるコツです。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、パニック症、
心身症、自律神経失調症、摂食障害(過食症)、不安症、
月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。