A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
オフィスの冷房の効き過ぎに悩まされている方は、決して少なくはないことでしょう。
「冷房により身体が心底冷え、汗が出ず、皮下に水分が溜まって、身体がだるくなってしまう状態」のことを、最近では「冷房病」と呼ぶようになってきました。
この冷房病に適した漢方薬として、代表的なものに「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」があります。血行を良くして、冷えた体を温め、冷えによる痛みを取る漢方薬です。
また、近年では「冷蔵庫病」と呼ばれる症状もあります。これは「かき氷やアイスクリーム等、冷飲食の過度の摂取により、お腹が冷えた状態」のを呼びます。
こういった症状の時は、お腹を温める代表的な漢方薬として、人参と乾姜が主成分の「人参湯(にんじんとう)」が用いられます。お腹の冷えから腰痛をきたしている場合は、「大建中湯(だいけんちゅうとう)」が用いられることがあります。人参を主薬として、栄養状態の改善効果が期待できる「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」が合う方もいらっしゃられます。
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、「人参湯」、「大建中湯」、「人参養栄湯」のいずれに関しても言えることですが、漢方薬は、その使われる方の体質(=「証(しょう)」)を診て、合ったものが処方されます。
その方の「証」に合っていないと、期待された効果が得られないばかりか、副作用の方が出てしまうことすらあります。
ですので、自己判断で、薬局などの市販の漢方薬を選ばれるよりも、きちんと医師に診てもらって処方を受ける方が、ご自分に最適な漢方薬が見つかり易くなることは間違いないでしょう。なお、これらの漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能になります。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、
摂食障害、パニック障害、月経前症候群、冷え症、
統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。