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【心療内科 Q/A】「『うつ病』と『通常の落ち込み』はどう違うのですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

誰しも、会社で叱られたり、試験に落ちたり、好きな人に拒絶されたりすると、大きな悲しみや落胆に陥ります。他にも、人間関係が上手くいかなかった時や、目標が達成されなかった時に、「涙が溢れるほど悲しい、悔しい思い」をされ、心が折れてしまうこともあるでしょう。

 

 

しかし、多くの方は、だからと言って会社を休んだり、“誰かのせい”にしたりはしません。上司の励ましの一言や、家族や友人との語らいを通して、あるいは、悩み苦しまれる中で、心が蘇生し、再び元気に出勤されるようになられるでしょう。

 

 

しかし、メンタル不全(精神疾病)であるうつ病になってしまうと、個人の努力に関わらず、上記のことが上手く機能しません。例えば、上司の励ましの一言も、家族や友人との触れあいも、「苦痛なもの」となってしまいます。そして何よりも、それまでは日々滞りなく行えていた、食事をして会社に行って働く、ということが出来なくなり、社会生活に支障を来たすようになってしまいます

 

 

うつ(抑うつ)は、うつ病の症状の一つであることは確かですが、うつ(抑うつ)的な症状があるからと言って、医学的にうつ病であるとは言えません。例えるならば、高熱があるからといって、即インフルエンザと診断されるわけではない、というのと同様です。

 

 

精神科・心療内科領域の疾病で例えますと、お酒の好きな方と、アルコール依存症の方との違いにも似てきます。楽しくお酒を飲んでいるのは、ごく普通のお酒好きの方々です。しかし、お酒の量は少なくとも、「お酒を飲んだ翌朝は仕事に行けない」「お酒を飲むと必ず暴力を振るってしまう」「お金がなくとも飲まずにはいられない」…ということになれば、アルコール依存の可能性が懸念されてきます。うつ病診断基準に該当するとなれば、就業に支障が出て来ます。

 

 

通常の落ち込みや、お酒が好きであること程度では、日常生活や社会生活に支障は出ませんが、うつ病や「アルコール依存」となれば、日常生活・社会生活双方に支障が出てきます。この違いを、目安として考えて頂いても良いかと思われます。

 

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングも行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。