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「睡眠のための『最強朝食メニュー』とは?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

夜の睡眠の準備は、その日の朝から始まっています。大切なのは、朝に体内時計の調子を整えることです。具体的には、まず体温を上げましょう。私たちの身体は、睡眠中は体温が低く、体温が上がることで覚醒するからです。お勧めは起きてすぐに「白湯」を飲むことです。

 

 

インドの伝統的医学である「アーユルヴェーダ」では、朝の白湯は、胃腸の調子を整え、老廃物を流すとしています。白湯を飲みながら朝日を浴びれば、一石二鳥です。

 

 

次は「朝食」です。三度の食事を摂る事で、体内時計が整いますので、朝食は必ず取り、なるべく毎朝同じ時間帯に食べるようにして下さい。また、食べ物の消化・吸収の際には、摂取カロリーの内、約10%が熱エネルギーとなり、体温が上昇します。これは、「食事誘発性熱産生」という現象で、ここでも身体を覚醒させることが出来ます。

 

 

朝食は、トリプトファンをたっぷり摂れるものが良いでしょう。お勧めは、バナナと牛乳です(バナナ1本と牛乳200ml)バナナはトリプトファンの他に、ビタミン類もたっぷりと含まれた優秀食材です。牛乳はトリプトファンの含有量が多く、カルシウムやビタミンB12も豊富です。この2つで栄養バランスが取れるので、忙しい時はこれだけでも充分です。余裕があれば、トリプトファンの含まれる食材を使った調理メニューを、脳の栄養源となる炭水化物(パン、ご飯など)と一緒に摂るとより良いでしょう。

 

 

「しっかり食べる時のお勧め朝食メニュー」として考えた際、例えば「和食」ならば、豆腐のお味噌汁、納豆、たらこや明太子、焼き魚、目玉焼き等をメニューに加えると良いでしょう。また、「洋食」ならば、ヨーグルト、チーズ、バター、オムレツ、ソーセージ等を加えることをお勧めします。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、パニック症、

心身症、自律神経失調症、摂食障害(過食症)、不安症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。

 

参考文献:坪井聡監修『思考と体がスッキリ!睡眠のしくみ』