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「思考の悪循環から脱出するためには?」

A.

不幸な記憶やネガティブな独り言、評価的な考えといったキッカケを止める(防ぐ)ことは中々できません。しかし、その次に起こることは止めることが出来るのです。そのキッカケが、気分や思考の悪循環の源とならないようにしたり、ネガティブな思考が次の引き金にならないようにしたりするのです。

 

 

そのためには、自分自身や自分を取り巻く世界と、今までとは違った関わり方をすることによって、悪循環をとめるのです。それがあることモードです。「することモード」で問題を分析するよりもはるかに簡単に、心は悪循環を止めることが出来ます。

 

 

但し問題は、現代に生きる私たちは「することモード」を余りに頻繁に駆使してしまっているため、その代わりとなる「あることモード」に中々気付けないということなのです。

 

 

しかし、別の方法があります。暫くの間、立ち止まり、そして内省してみて下さい。すると、心がただ考えるのではなく、心が考えているということに気付けるはずです

 

 

この純粋な気付きの形は、あなたに世界を直接経験させてくれます。これは考えることよりも重要なことです。何故なら、その体験は、あなたの思考、感情、情緒によって覆われていないのです。それはちょうど高い山のようなものです。見晴らしの良いところから全てを、遠くまで見ることが出来るのです。

 

 

純粋な気付きは、時に考えることよりも素晴らしいものです。純粋な気付きは、ネガティブな独り言、反応的な衝動や情緒から解放してくれますそして、開かれた目をもって世界を見せてくれます。そうすることで、不思議と静かな満足の感覚が、あなたの人生にもたらされるようになるのです。

 

 

 

当院では、うつ病不安症をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、心身症、更年期障害、

睡眠障害(不眠症)、適応障害、パニック症、

摂食障害(過食症)、統合失調症、自律神経失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、強迫症、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、カウンセリング及びショートケアを実施しております。カウンセリング、またはショートケアをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。

 

参考文献:佐渡充洋・大野裕監修「自分でできるマインドフルネス」