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【心療内科 Q/A】「『軽躁状態』と呼ばれる状態について教えて下さい」

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【心療内科 Q/A】「『軽躁状態』と呼ばれる状態について教えて下さい」

A. 医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。     躁うつ病(双極性障害)は、「双極Ⅰ型障害」と「双極Ⅱ型障害」に病型が分かれています。そしてその内の「双極Ⅱ型障害」の時に現れるものが「軽躁状態」です。双極Ⅰ型障害に伴う「躁状態」が「大波」とするのであれば、双極Ⅱ型障害に伴う「軽躁状態」は「小波」と表現することも可能でしょう。     「軽躁状態」とは、睡眠時間が少なくともハイテンションで活発に行動するなど、総状態と同様の特徴を示しますが、その「度合い(程度)」はかなり異なり、双極Ⅰ型障害のように入院が必要になるほどの大きな問題やトラブルを起こすこともありません。因みに、「期間」も「躁状態」は「1週間以上」とされるのに対し、「軽躁状態」は「4日以上」となっています。     ここで気をつけて頂きたいのが、「軽躁状態」に対する認識の見誤りです。     「軽躁状態」は、「躁状態」ほど、あからさまで激しい症状が出ないため、テンションが高いのは「うつ状態が良くなってうきうきしているだけかも」と周囲もご本人も見過ごしてしまいます。しかし、主治医や一緒に住んでいる方からすると、明らかに「普段と様子が違うな…」と感じます。     「軽躁状態」の時、ご本人には、「元気だ」という自覚はありますが、その後の抑うつエピソードと結びつけられて「自分は双極Ⅱ型障害かもしれない…」とご自身で気がつかれる方は非常に少ないのが事実です。     したがって、抑うつエピソード時(うつ状態)で、初回受診をされる際、ご本人は勿論ご家族も、医師に軽躁状態のことを語られることはまずありません。そのため、場合によってはうつ病だと診断されてしまい、双極Ⅱ型障害としての治療開始が遅れてしまうということも起こり得るのです。うつ病と「双極Ⅱ型障害」とでは、処方されるお薬も治療法も異なってきますので、「調子が良い日のことは気にしなくてよい」とは決して思われず、もしそのような日も存在するようであれば、ぜひ主治医の先生の方に、積極的にお伝え頂くことをお勧め致します。       このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、 気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、 どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。     当院では、躁うつ病(双極性障害)をはじめ、 うつ病、適応障害、不安症、睡眠障害(不眠症)、 自律神経失調症、心身症、過敏性腸症候群(IBS) パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、強迫症、 月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、 大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など 皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、 心身両面からの治療とサポートを行っております。     また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。     今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。