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【心療内科 Q/A】「『ナラティブ・セラピー』とは、どんな心理療法ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

ナラティブ・セラピー( Narrative therapy)」とは、元々は家族療法の一つの流派として誕生しましたが、現在では個人療法の中でもよく扱われるようになりました

 

 

ナラティブ・セラピーは、客観的事実というものは存在せず、各個々人の視点から解釈された現実(=主観的事実)のみが存在しているとする「ポストモダン」の影響を強く受けた心理療法(精神療法)です。患者様が、これまでの人生を新しい角度から見つめ、より建設的でポジティブな現実(事実)に変容することを後押しします

 

 

ナラティブ・セラピーでは、人はそれぞれ個々人のストーリーに基づいて人生を解釈していると考えます。そして、このストーリーが、その人の生き方や対人関係を規定していると考えます。ですので、ストーリーを変容させることで、自然と感じ方や考え方も変わるのです。

 

 

因みに、ナラティブ・セラピーを受ける前に、その人の人生に対する見方(視点)を決定づけていたストーリーのことをドミナント・ストーリーと呼びます。この「ドミナント」とは「dominant(支配)」に由来しています。これに対して、ナラティブ・セラピーを通して新たに書き換えられたストーリーのことをオルタナティブ・ストーリーと呼びます。「alternative(オルタナティブ)」とは、「代わりの」という意味を指しています。

 

 

また、ナラティブ・セラピーでは外在化」という技法が良く用いられます。これは、人生におけるネガティブな出来事を「ダメな私の失敗物語」として語るのではなく、「自分以外の何かがそうなるように作用した」と、あたかも外部に原因があるように書き直す作業です。

 

 

例えば、「怠け者の私は、試験で赤点を取ってしまった」ではなく、「怠け心が私の足を引っ張って、赤点を取らせた」とする訳です。これによって、親や教師、あるいは社会から押し付けられた「あなたは怠け者である」というネガティブな自己規定の下に書かれた「ドミナント・ストーリー」が、「オルタナティブ・ストーリー」へと書き変わっていくことを可能とするのです。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、強迫症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。