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【心療内科Q/A】「大人の発達障害です、『SST』について教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

発達障害、特に「自閉スペクトラム症(以下、ASD)」について

調べていらっしゃられると、

「SST(ソーシャルスキルズ・トレーニング)」という言葉に、

頻繁に出会うことがあるでしょう。

 

ソーシャルスキルズ・トレーニング(以下、SST)とは、

「社会生活技能訓練」とも訳されますが、

様々な社会的場面におけるスキルの獲得や改善、伸長を目的とした、

認知行動療法をベースにした訓練法です。

 

SSTは、ASDの子どもから大人に至るまで、幅広い年齢層に、

広く取り入れられています。

 

 

実践的な学び(体験学習)を重視しており、

実際に場面や状況を設定し、

その場面や状況下における会話のやり取りや、対人関係の保ち方、

あるいは社会的なマナー等について学び、身に付けていきます。

 

手本を見せてそれを真似するという「モデリング(模倣学習)」や、

実際に役割を決めて演じてみるという「ロールプレイ」といった方法が、

SSTではよく用いられています。

 

 

これまでSSTは、複数の人が参加をするグループ形式で行われることが殆どでした。

しかし、人前で話すことが苦手である方(ある意味ではSSTの必要性が高い方)程、

参加へのハードルが高くなってしまうということ。

そして、折角参加をされても、発言したり演じたりする機会が、

人数が多いほど限られてしまい、

トレーニングの効果が得られにくい、という問題もありました。

 

加えて、昨今コロナ渦により、グループ形式での継続が難しくなった事も後押しし、

最近ではむしろ、1対1の個別形式でのトレーニングの方が、

より重視されるようになってきました。

1対1でSSTが実施できる最大のメリットは、

その方の個別的・個人的なお悩みやお困りの場面に特化した内容が実施できるため

身に付きやすく、お困り事への解決にもより繋がりやすいことが挙げられます。

 

 

 

大人のASDの方の場合は、担当する心理師が、

まずはご本人とじっくりカウンセリングを行います。

ご本人が、ご自分の気持ちを話したり、行動を振り返ったりされる中で、

自分自身の課題に気付かれ、

ご自身が改善あるいは獲得したい具体的なスキルを明確にされた後、

それを上手く落とし込んだ内容において、

実践的なトレーニングを心理師と一緒に行っていくという方法が、

ご本人のやる気や意欲、モチベーションも高くなり、より効果的です。

 

 

そして、この目標設定をするまでの、

心理師とのカウンセリングを通してのやり取りや、

自分の課題に気付くことも、ASDの方が苦手とされる

ご自身を客観的に見ることに対する一つの練習の機会となり得るため、

こちらもそれ自体が重要な意味合いを帯びています。

 

 

勿論、ご本人の強い希望や、必要に応じて、

グループ形式のSSTに移行されたり、併用されたりするのも良いかと思われますが、

「SSTはグループ形式でしかできないと思っていた」

……といったような認識をお持ちであったならば、この機会に、

「SSTは1対1の個別実施も可能であるし、個別ならではのメリットも沢山ある」

ということも併せて知っておいて頂けましたら、幸いです。

 

 

 

このコラムを読まれて、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください

 

 

当院では、大人の発達障害(ASD、ADHDを含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。