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【心療内科Q/A】 「発達障害のグレーゾーンですが、受けられる支援等を教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

近年、発達障害支援法をはじめとし、

発達障害がある方への支援体制は徐々に整ってきました。

しかし、発達障害の傾向がみられるものの、確定診断までには至らない

所謂“グレーゾーン”の方々は、

まさに支援のはざまに置かれているとも言えるでしょう。

 

グレーゾーンの方々は、確定診断が出せないこともあり、

「発達障害である」という医師からの診断書や

精神障碍者保健福祉手帳(以下、手帳)を持たれていません

そのため「手帳がないと支援が出来ない」というケースも出てきます。

 

しかし一方で、発達障害の確定診断は出来なかったとしても

医師が「支援を受ける方が望ましい」という判断をされた場合

医師からの「意見書」を作成してもらえる場青もあります

 

また、利用するには手帳が必要、という機関であっても、

相談だけなら受けられるという仕組みをとっている所が多いです。

 

加えて「発達障害者向け」とされていても、実際に問い合わせてみると

グレーゾーンの方も対象となっていることもありますので、

利用されてみたい機関がありました際には、

一度実際にご相談をされてみられると、新たな展望が開けることもあります。

 

 

グレーゾーンの方も対象とされている関連支援機関を

以下に挙させて頂きますので、ぜひ参考にされてみられて下さい

 

 

□ ハローワーク:公共職業安定所。障害者向けの職業も紹介。手帳や診断書がなくとも相談できます。職業適性の相談(心理検査やキャリアカウンセリング)も実施しています。
□ 自立支援医療制度:精神通院やデイケア利用のご本人様負担額が軽減される制度です。各都道府県別の制度になっており、若干の違いがあります。ただし、勤務先の会社の「健康保険組合」に制度を利用されている旨の通達がある旨は、留意が必要でしょう。各自治体の保健センターにお問い合わせください。
□ 地域障害者職業センター:就労と復職支援、職場定着への専門的な支援を行っています。手帳の有無は支援を受けるための必須条件にはなっていません。全国に52か所あり、遠方の方にはお住まい近くの支援機関の紹介も行っています。
□ 発達障害者支援センター:就労支援や、発達障害の方とそのご家族の日常生活の支援を受けることが出来ます。医療機関受診前の相談ができ、適切な医療機関や就労支援機関の紹介も行っています。
□ 地域若者サポートステーション:働くことにお悩みやお困りを持つ15歳から39歳の方が対象です。障害の有無に関わらず利用することが出来ます。コミュニケーション訓練等を実施しています。通称「サポステ」。
□ 障害者就業・生活支援センター:仕事や日常生活の双方におけるお困りの相談や、就労関係の相談をすることが出来ます。全国に300か所以上設置されています。手帳がなくとも利用可能です。通称「なかぽつ」。相談は原則無料です。
□ 就労移行支援事業所民間企業やNPO法人運営の支援機関になります。前述の「医師の意見書」で利用することが出来ます。原則2年間プラス就労後6か月間の支援を行う事業所です。就労定着支援は就職の6か月後から原則3年間の支援となっています。利用料の自己負担額は1割(世帯収入によっては無料)のところが多数です。全国に3800か所以上あるため、利用しやすいのが特徴です。

 

 

現在コロナ渦ということもありますので

ご利用に関しましての詳細は、各支援機関にお問い合わせ下さい

 

 

 

当院では、グレーゾーンも含めた大人の発達障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、統合失調症、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、適応障害、摂食障害、自律神経失調症、PMSといった、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。