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【心療内科Q/A】「『日記療法』って何ですか?」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

日記療法とは、大人の発達障害、特に自閉スペクトラム症(以下、ASD)の方のソーシャルスキルやコミュニケーションスキルを向上させる為に、用いられる療法の一つです。

 

 

日記療法では、職場で失敗してしまったことや、対人関係で問題になったりしたこと等を、患者様が日記形式で書き記しておき、次回の通院やカウンセリングの際に、医師や心理師がそれを読んでコメントする、という形を繰り返すことで進んでいきます。

 

 

この日記療法を何回か繰り返されていかれる中で、ご自身が問題を生じやすいパターが見えてきて、患者様ご本人もそれが自覚できるようになっていきます。

 

 

そして、医師や心理師の提案や助言に沿って行動を変えていく内に、ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルが向上していき、周囲からもはっきりと分かるほど、変化を遂げる方も少なくはありません

 

 

自分一人で解決しようとされても、自分自身のこと(行動)を客観的・多角的に見つめることは誰にとっても容易なことではありません。そこで、日記療法を用いることで、ご自身の課題や問題を、一旦ご自分の頭の中から外に(この場合は「日記」や「紙面」に)、見える形で表します。この作業を(課題の)外在化と呼びます。

 

 

この作業を行った段階で、日記療法をかなり継続されている方であれば、医師や心理師の視点がなくとも、何かしらの気づきを得られることもあり得るでしょう。

 

 

医師や心理師は、患者様のお気持ちに寄り添いながら、患者様と一緒に「どうすれば良いか」を考え、手助けを行っていきます。あくまで“手助け”であり、「こうしなさい」と答えを一方的に出したり、押し付けたりはしません。主体は「患者様」ご本人にあり、医師や心理師は、“サポーターとして捉えて頂くのがしっくりくるのかもしれません。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。