コラム
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「『共同の課題』って何ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回のコラムでご紹介させて頂きました課題の分離を日常生活に活かせるようになると、課題を一旦「自分の課題」と「相手の課題」とに分けて考え、その上で相手の問題解決能力の促進が推奨されます。このことは、相手が自分に依存的になる、決断を委ねるようになる…等といった自分が相手の課題に口を出すことによって生じる弊害を避け、協力的な人間関係を目指すことが出来るようになるのです。

 

 

そしてその結果として、相互尊重・相互信頼などの下地(基盤)ができ、そこで初めて共同の課題が成立します。さらに、その条件は……

 

(1) 自分か相手かのどちらかから相談・依頼があった場合

(2) 相手から迷惑をこうむった場合

 

……と考えられています。

 

 

但し、本来的には「相手の課題」なのですが、手続きとして何か(お手伝い)できることはありますか?(英語で言えば、”May I help you?”)」と尋ねることによって、共同の課題にすることは可能です。これには条件があって、相手が「結構です(No)」と言ったら、あっさり引き下がることは大切です。

 

 

対人関係をより良くするためには、職場での関係性、友人・カップルの関係性であっても、「それは誰の課題だろうか?」と考えて、心の交通整理をすることです。その上で必要ならば、お互いに協力できるところを探り、手続きを踏んで、「共同の課題」にすることこそが、より円熟した対人関係だとも言えるのです。

 

 

複雑な人間関係のもつれを解きほぐすのが課題の分離協力的な人間関係の目標が共同の課題と思って頂いて良いでしょう。

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、強迫症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。