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【心療内科 Q/A】「対人ストレスで自律神経が乱れることはありますか?①」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

自律神経失調症には、対人関係や仕事上の悩みや緊張など、職業的あるいは日常的なストレスも関係してきます。何故なら、それらにより交感神経系の働きが過剰になることで、結果的に自律神経が乱れてしまうからです。

 

 

上記のタイプの方には、テキパキ行動できる方や責任感の強い方が多くいらっしゃられます。それは勿論、長所でもあります。また、ベースとなる体力が比較的高い方も多く、そのため、多少の頭痛や胃腸の不調等があったとしても、我慢して突き進み、その緊張感から時として、周囲との摩擦や不和が生じてしまうことが起こり得るのです。

 

 

対人緊張や対人ストレスから自律神経失調症になられる方が示される諸症状には、下記のようなものが挙げられます。

 

 

 

音や光に敏感である:心臓と血管をコントロールしている自律神経の乱れによって、脳の血流が低下します。それにより、脳が過敏状態となって、音や光に敏感に反応してしまいます。

 

 

◆ 胸やけしやすい:自律神経の乱れで粘液分泌が減少し、胃粘膜の抵抗力が弱まったり(=交感神経の過剰)、胃液(胃酸)の分泌が増えたり(=副交感神経の過剰)することで、胸やけや胃痛を発症してしまいます。

 

 

しゃっくりがよく出る:胸やけと同様の仕組みで、自律神経の乱れによって胃酸が多く分泌され、脳神経の一つである舌咽神経に刺激が与えられ、しゃっくりが出易くなります。

 

 

◆ 手足や胃腸の冷えがある:手足の冷えを自覚されている方が多い一方で、体力があるので自覚症状はないものの、実は胃腸が冷えているという方も少なくありません。同時に、顔色が優れなかったり、髪や肌が荒れてしまわれたり…といった傾向も見られます。

 

 

◆肩こりを伴う頭痛が出易い:冷えからくる頭痛が起こり易く、さらに肩こりを伴う頭痛が出がちです。冷えによる水分の代謝の低下と関係しています。そのため、水っぽい下痢に悩まれる方も少なくありません。

 

 

◆イライラしやすい:神経が全体的に過敏になっているため、些細なことでイライラしてしまうことがあります。同様に、対人関係でストレスを感じやすくなっているため、他者と距離を取ろうとされる傾向も見られます。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

摂食障害、パニック障害、睡眠障害(不眠症)、

月経前症候群、更年期障害、心身症、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。