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【心療内科 Q/A】「『うつ病』の治療中です。良くなったり悪くなったりを繰り返していて心配してします…」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

治療の過程で症状が良くなったり、少し後戻りしたりすることは、うつ病ではよく起こります。症状の変化や、波があるのもうつ病の特徴であり、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復していく病気とも言えます。このことを波打ち回復や、螺旋階段状の回復と呼ぶこともあります。その部分だけを切り取ると、アップダウンを繰り返しているように見えるかもしれませんが、全体的・俯瞰的に見ると、また見え方が変わってきます。

 

 

但し、気を付けて頂きたいことは、少し良くなると仕事や家事などをつい頑張ってしまいがちであるということです。その気持ちはとても分かりますが、そうしてしまうと、次に悪くなった時に、症状の度合いが以前より悪化してしまう恐れがあります。

 

 

特に、うつ病の薬物療法(投薬治療)で使われる抗うつ薬は、服用を始めても、すぐに効果が現れるものではありません。個人差もありますが、少なくとも2~4週間程度は掛かります。その間、患者様ご自身が「効いていない」と判断して服用を中断されたり、逆に「改善してきた」と考えて勝手に止めたりするのは、絶対に避けて下さい。医師の指示通りに服用されて、もし途中で疑問を感じられたら、医師に「この場合はどうしたら良いのでしょう?」と必ず判断を仰がれて下さい。

 

 

また、うつ病は、一旦症状がなくなって寛解状態になっても、再発しやすい病気であるということは十分に留意する必要があります。特に、抗うつ薬は症状が改善されてからも維持療法として、暫くの期間飲み続けることが必要とされる場合があります。そういったことも含めて、焦らずじっくりと治療に取り組みましょう。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングも行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。