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「慢性疲労症候群を漢方的に考えると?Ⅰ」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

慢性疲労症候群は、原因不明の強い疲労感が長期に渡って継続する病態す。身体面でも精神面でも激しく疲労してしまい、日常生活に支障をきたします。広義では、自律神経失調症に含まれてきます。

 

 

具体的に挙げますと、病院に行く程ではないのかもしれないけれども、何だか力が出ない。疲れ易い、体力がない…等々の症状を、常日頃感じやすい状態にあることを指しています。

 

 

心と身体の疲れは、多忙な日々や不規則な生活、ストレス等、様々な要因が考えられますが、中医学(漢方)では、身体を動かすエネルギーである「気(き)」の不足(=気虚タイプ)、身体の栄養となる「血(けつ)」の不足(=血虚タイプ)、生命エネルギーを蓄える「腎(じん)」の機能不足(=腎虚タイプ)等が、主な原因として考えられます。

 

 

胃腸(脾)は飲食物を消化吸収し、エネルギーを生み出しています。よって、暴飲暴食、偏食、過度なダイエット等の飲食の不摂生は、胃腸の働きを低下させ、エネルギー不足を招いてしまいます。元気が出ない時は、煮込んだスープなど消化に良いものを食べてみられることがお勧めです。急に食事量を増やされると、却って胃腸に負担を掛けてしまいますので、今まで食事量が少ないことで疲労が出ていた方は、“徐々に”増やすようにされて下さい。

 

 

慢性疲労症候群を、「病院に行く程ではないし…」とか、「…自分の気のせいかもしれない」等と思われて、我慢して無理をされてしまわれると、更なる不調や悪化を招きかねません。「ただの疲れだから」と油断せずに、早めに対処されることをお勧め致します。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

自律神経失調症慢性疲労症候群を含む)をはじめ、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

心身症、更年期障害、冷え性、ストレス関連障害、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。

 

出典:現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖症状からチャートで選ぶ漢方薬 杉山卓也著 SHOEISYA

参考資料:「Kampo Viewhttps://www.kampo-view.com/