コラム
News

【心療内科 Q/A】「『心のコップを上に向ける』とはどういうことですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

スタジオジブリの宮崎駿監督の映画には、よく「掃除」のシーンが出てきます。ほぼ必ずと言ってよいほど、主人公は掃除をします。洗濯をするシーンも多いです。そして、掃除や洗濯をして、次のステージに進んでいきます。つまり「掃除」が「大切な行動」として扱われている訳です

 

 

掃除をしたり、ゴミを拾ったり、整理整頓をしたり…といった場(環境)を綺麗にする」という行為は、人の心も綺麗にします汚れた部屋にずっといると人の心は荒んでいきますが、清掃や整理整頓が行き届いた中で暮らしていると、心の中は晴れやかになります。そのことを踏まえて考案された3つの柱が、時を守る」「場を清める」「礼を正すです。

 

 

「時を守る」「場を清める」「礼を正す」が身についていくと、今度は心のコップが上を向いてきます。

 

 

コップは上を向いていなければ水を貯めることは出来ません。下を向いたコップには水が入りません。目標を達成するには、自分を成長させるものを吸収していく必要があります。コップが下を向いたままでは、何も吸収できないのです。心のコップを上に向けて、真面目、本気、積極的、ポシティブ、プラスの気持ちを作り、物事に取り組むと上手くいきます

 

 

さらに「心を綺麗にする」ことが出来る人は、周囲の人々の心も綺麗にすることが出来ます。優れたリーダーは、人の心のコップを上に向ける存在です。「時を守る」「場を清める」「礼を正す」の三原則と、清掃・奉仕活動を自ら実践し、周囲の人たちの心のコップも上に向くようにしているのです。

 

 

逆に、心を濁らせるものには、「慢心による驕り」があります勘違いしてはいけないことは、一見、謙虚な人と傲慢な人は、対極にいるように思えますが、実はそんなことはなく、実際には紙一重だということです。

 

 

謙虚なままで居続けられれば、絶え間ない成長が期待できますが、これは非常に難しいことです。何故なら、志を立てて、謙虚に努力して成功すると、傲慢になり、慢心を生み、成長が止まり、失敗に繋がります。その失敗を反省して、また謙虚にやり直しても、成功して気を抜くと、また成長が止まってしまいます。

 

 

だからこそ、このマイナスの連鎖に陥らないように自分を律する(躾ける)ためのカギが、この成長の三原則(3つの柱)なのです。

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、強迫症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。