医療法人社団ペリカン(心療内科、精神科、内科)です。
発達障害の診断や見立てには、成育歴を見ることが有用だと言われていますが、
成人期以降の大人の場合は、それはなかなか容易なことではありません。
ですので、現在の症状やお困りやお悩みを伺い、
ご本人様の記憶や様子を見ながら、
時としてWAISといった心理検査を補助として用いつつ、
診断や見立てを進めていく場合が多いと言えるでしょう。
子ども時代の記録(母子手帳・通信簿など)は必ずしも絶対に必要というわけではありませんが、あったほうがより確実な診断には結びつきます(特に、確定診断においては必要となります)。
発達障害と一言で申しましても、
子どもの頃に出ていた症状やお困りが、
大人になってもそのまま持ち越されているとは限りません。
症状や特性が変化している場合もありますし、
困難を感じる場面や内容も異なってくることでしょう。
しかし「脳の入力(=情報の伝達・処理のスタイル)」の特性をはじめ、
年齢を重ねても変わらない、発達障害特有のものはありますので、
現在の症状やお困りを詳細に伺い、
それをお話しされるご様子や、子ども時代の記録、心理検査の結果などから、
総合的に判断をしていくことになると言えるでしょう。
当院では、発達障害、あるいは発達障害傾向によって、
社会適応に困難が生じてしまわれている方々に、
心身両面からの治療と支援を行っております。
ご希望の方にはWAISといった心理検査の実施も可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン(心療内科、精神科、内科)を宜しくお願いいたします。
監修 佐々木裕人(精神保健指定医・精神科専門医・内科医)