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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ADHDには大きく4つの特性があることが知られています。
その4つの特性は、「多動性」「興奮性」「不注意」「衝動性」と表現されています。
この4つの内、「多動性」と「興奮性」の2つに関しては、年齢と共に、徐々に治まってくる傾向があると言われており、
「大人のADHD」の特性として、成人期あとも継続して挙げられるものが、「不注意」と「衝動性」であることが多々あります。
そして、この前者の「興奮性」と、後者の「衝動性」とは、
言葉や字義だけ見ると似ているように感じられるかもしれませんが、
実はその内容はかなりの違いがあります。
成人では減少していく「興奮性」が示す内容とは、
周囲の人たちとつい衝突してしまったり、
自分への批判に耐えられず“キレて”しまったり…というような、
感情のコントロールが上手くできず、
時として“瞬間湯沸かし器”と揶揄されてしまわれることもある特性を示しています。
一方で、成人以降でも持続しやすい特性でもある「衝動性」が示す内容は、
この上記の「興奮性」とはいささか異なります。
「衝動性」というよりむしろ「混沌性」といった表現の方が合っているかもしれません。
具体的には……
●頭の中が混沌としてしまい、思考の整理が上手くできない。
●計画が上手く立てられず、優先順位を決めることが出来ない。
●片づけが上手くできない。
●締め切りは分かっているのに、ついやるべきことを先送りしてしまう。
●やるべきことに対する“最初のアクション”が中々起こせない(=初動障害)。
●(初動障害の結果として)遅刻が多い。
……このような内容が「衝動性」が示している内容です。
特にこの「衝動性」の特性は、働いていらっしゃられる方にとっては、
“社会人としての評価”とも密接に関わってくる内容です。
「どうして自分だけが上手くできないのだろう…?」と悩まれている方の中には、
このADHDの「衝動性」という特性が原因となっている方も、いらっしゃられるかもしれません。
この記事を読まれて、ご自身のお困りやお悩みに通じるものがございましたら、
当院のような専門の医療機関に一度ご相談をされてみられることをお勧めします。
投薬治療や、ご自身の特性の理解といった心理社会的療法により、
現状のお悩みに対する解決の糸口が掴めるかもしれません。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。