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【心療内科Q/A】「ADHDは遺伝率が高いって本当ですか?」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

ADHDの原因について、

血縁研究、一卵性と二卵性双生児研究、養子縁組をした家族研究…等々における、

ADHD症状の有病率に焦点を当てた多くの研究から、

ADHDの遺伝率は80%近くであることが分かってきました。

 

この数字は、「ADHDの発症に関わる様々な要因の内、

80%近くが遺伝によって説明される」ということを指しています。

 

 

この研究報告を受けて、1990年代以降は、

何が遺伝をしているのかという観点から、

脳の構造や働きを、

MRIやf-MRIなどの脳画像技術を用いて研究がなされるようになってきました。

脳画像技術を用いての研究は、まだ結論の余地がありそうですが、

「遺伝率」に関しては、高確率であることが、

臨床現場からも感じられる所ではあります。

 

 

よって、もしご自身が「ADHDかもしれない…」と思われた際には、

ご自分の近い血縁関係にある方々の中に、

実際にADHDの診断を受けていらっしゃられる方や、

あるいは、診断は出ていないものの、

ADHDの特性と思われるものが色濃く出ている方

がいらっしゃられるかどうかを、

まずは一度、確認されて見られることをお勧めします。

 

 

そして、ADHDのご心配から、

医療機関等に掛かられる際には、

そのことも併せてお伝えになられると、

ADHDの治療や診断をしていく側にとっても、

非常に重要かつ有用な情報源になるかと思われます。

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

当院では、大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック

(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。