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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回のコラム「漢方にも『睡眠薬』ってあるのですか?」内でも記載させて頂きました通り、不眠には「血(けつ)」が関係しています。その「血(けつ)」を補い、精神を安定させる冬の旬食材が「牡蠣(かき)」なのです。
皆様もご存じのように、牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価が高く、タウリンやミネラルを多く含んでいます。そして、中医学(漢方)においては、身体に潤いを与えて「血(けつ)」を補う食材に位置付けられています。
精神の安定に重要でもある「血(けつ)」を増やしてくれるので、気分の落ち込みや不安感、不眠を改善して、ストレスや過労による疲労を和らげてくれます。慢性的な疲れや肝臓の疲れがある方にもお勧めです。また、「血」との関係が強い牡蠣は、生理を安定させたい方や、更年期障害でお悩みの方にも向いています。
そして、牡蠣の「殻」は、非常に有名な生薬・「牡蛎(ぼれい)」として、ストレスや疲れによる眩暈、耳鳴り、不眠などの改善に使われています。漢方薬の名称に「牡蛎」がついているものには、必ず入っている生薬であり、心療内科で処方される漢方薬によく用いられているのです。代表的なものとしては、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」等が挙げられます。
このように「牡蠣」は「身」は薬膳として、「殻」は生薬として大活躍している食材なのです。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
摂食障害(過食症)、パニック症、自律神経失調症、
月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、
更年期障害、心身症、冷え性、ストレス関連障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬に治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。