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【心療内科 Q/A】「『イライラした時』に効く漢方薬~抑肝散」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

イライラする時は、往々にして神経過敏状態になっているため、怒りっぽくなる」「ちょっとしたことが気に掛かる(神経過敏)」「夜も興奮してしまい中々寝つけない(入眠困難)」「何となくいつも熱っぽい(高体温)といった諸症状が同時に起こり易くなります。

 

 

中医学(漢方)では、こういった状態を肝(かん)が昂っていると考えます。その肝(かん)の昂りを抑える漢方薬が、その名の通り抑肝散(よくかんさん)なのです。

 

 

元々は、子どもの夜泣き、「疳(かん)の虫」を抑えるために使われていた薬ですが、現在は、大人の神経症状にも使われています(今でも、お子様の夜泣きに対して、少量で処方されています)。

 

大人の場合、体力は虚弱~中程度で、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするなどの症状のある人に用いられます。具体的には、不眠症、歯ぎしり、胸のモヤモヤ感、かんしゃく(神経過敏)、更年期障害、血の道症(女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状)…等が挙げられます。

 

 

ただ、この上記の諸症状が、かなり慢性化(長期化されていたり、痰湿証(むくみがあるタイプ)であったりされる方の場合は、「抑肝散」ではなく、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という漢方薬が処方されることもあります。

 

 

これは今までも記載させて頂きました通り、中医学(漢方)では、一見すると同じ症状に見えたとしても、患者様の体質(「証」)によって異なる漢方薬が処方される、「同病異治(どうびょういち)」の考え方に拠りますですので、自己判断で、薬局などの市販の漢方薬を選ぶよりも、きちんと医師に診てもらって処方を受ける方が、ご自分に最適な漢方薬が見つかり易くなることは間違いないでしょう。

 

 

なお、これらメンタルヘルスに関する漢方薬(漢方療法)は、当院のような心療内科クリニックにおいて、保険適用で処方することが可能です。ご希望の患者様は、診察時に医師の方にお申し出下さい

 

 

 

当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

パニック障害、月経前症候群、ストレス関連障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。