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【心療内科Q/A】 「『強迫性障害(強迫症)』について教えて下さい①~症状について」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

強迫性障害(強迫症:OCD)」とは、強迫観念強迫行動が見られる心の病です。

 

 

「強迫観念」とはある一つの考えやイメージが繰り返し浮かんできて、止められないことを指します。「強迫行動」とはある行為を延々と続けなければ気が済まないことを指します。そして、多くはこの両方が同時に見られ、強迫観念に囚われた結果としての強迫行動の発生という流れがよく見られます。

 

 

「強迫観念」の内容は、日本でも海外でもほぼ同じであり、一番多いのは「不潔」「汚れる」といった不潔恐怖・洗浄強迫です。次に多いのが、「自分が誤って人に危害を加えてしまうのではないか」という加害恐怖・確認強迫です。

 

 

「不潔恐怖・洗浄強迫」は、手指や身体を何度洗っても汚れが気になり、手洗いや入浴などの洗浄行為が頻繁になったり、長時間掛けて行ったりする強迫性障害です。

 

 

「加害恐怖・確認強迫」の典型例としては、外出前にガスコンロの火を消したはずなのに、消えていないような気がして何度も元栓を確認したり、一旦家を出た後も気掛かりで確認のために帰宅したりしてしまう等が挙げられます。

 

 

……汚れが落ちていないような気がして手洗いをし直したり、ガスコンロの火を消したかが気になって家に戻り確認したりされることは、どなたでも多少はご経験があることでしょう。強迫性障害(強迫症)」と呼ばれるのは、こうした繰り返し浮かんでくる考えや行動のために、日常生活が次第に立ち行かなくなり、生活が“破壊される”に至ってしまう場合でしょう。

 

 

他によく見られる「強迫観念・強迫行動」としては、「縁起強迫」・「収集癖」・「不完全恐怖」・「強迫性緩慢(強迫行為を繰り返すことで、次の行動に移れなくなってしまうこと)」等があります。

 

 

勿論、その当事者ご自身も、そのような考えや行動は不合理である」「意味がないことは分かっている(病識がある)のですが、どうしても強迫観念が浮かんできてしまい、それを打ち消す(「=中和すると言います)ために、強迫行動をしてしまうのです。

 

 

ただ、厄介なことに、この中和のための強迫行動は、それを行って暫くの間は「不安」を払拭してくれるのですが、少しすると今度はより強い不安感に襲われてしまうのです。

 

 

繰り返しになりますが、強迫行動の始まりは、誰にでも見られるような些細なことであるため、ご自分ではどうしたら良いのか分からないといった重症になられて、ようやく心療内科や精神科に来院されるケースが大半を占めてしまうことになるのです。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、強迫性障害(強迫症)をはじめ、

パニック障害(パニック症)、不安障害(不安症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、

摂食障害、睡眠障害(不眠症)、心身症、恐怖症、

月経前症候群、統合失調症、過敏性腸症候群、

社交不安障害、ゲーム障害、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングも行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。