コラム
News

【心療内科Q/A】 「『仮面うつ病』について教えて下さい②」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回、同コラムにて仮面うつ病(隠れうつ病)」について記載させて頂きました。今回は、「仮面うつ病(隠れうつ病)」について、補足を兼ねて、もう少し詳しく書かせて頂きます。

 

 

「仮面うつ病(隠れうつ病)」というのは、正式な診断名ではありませんが、身体の不調の陰になって、うつ病が見えにくくなっている状態を言います。つまり、身体症状のみが前面に出て、精神症状がマスク(仮面)を被ったように隠されているうつ病のことです。

 

 

こうした症状の患者様は、一般内科や外科、眼科や耳鼻科などを回ることが多いのですが、その度に「異常なし」と診断され、最後にようやく精神科や心療内科に辿り着かれる、といったケースが少なくありません。

 

 

一方、ストレスなどが原因で、身体に病変(疾病)が出るものに「心身症」と呼ばれるものがあります。この「心身症」は一つの病気を指す名称ではなく、ストレスなど精神的な影響によって起きる病気、例えば胃潰瘍や十二指腸潰瘍をはじめ、様々な病気の総称になります。

 

 

この「心身症」「仮面うつ病」とは極めて似ていて、鑑別診断が難しいものでもあります。ただ、面うつ病」の場合は、胃が痛いなどの症状があっても、検査では身体的な異常は見つかりません一方「心身症」は、元々身体の病気ですので、検査をすると異常が発見されます。

 

 

なお、仮面うつ病になりやすい病前性格として、精神医学者のクラールは「几帳面・真面目・凝り性・完璧主義」等を挙げています。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

心身症、ストレス関連障害、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

パニック障害、自律神経失調症、冷え症、

摂食障害、月経前症候群、更年期障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングも行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。