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【心療内科Q/A】「コロナ渦が発達障害のご家族に与えた影響とは?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

2020年以降、日本は「新型コロナ」一色と言っても過言でない毎日となりました。そして、新型コロナは家庭生活にも様々な影響をもたらしましたが、発達障害のご家族のいるご家庭では、今までになかった新たな問題やトラブルが起こったのではないでしょうか

 

 

例えば、自閉スペクトラム症(以下、ASD)の夫の場合、仕事モードとそうでない時との差が大きいことも特徴の一つです。そのため在宅ワークで家にいても、外で仕事をされている時と同じ感覚なので、別室で妻がテレビを見ていたり、子どもがゲームをしていたりすると、「自分は仕事をしているのに、家族は一体何をやっているんだ!」と怒り出してしまう場合があります。

 

 

そもそもイレギュラーなことに対して柔軟に対応することが苦手であるASDの方にとって、普段とは勝手が違うことに対して大きなストレスを感じてしまいますその上、好きなことも自由に出来ないため余計にイライラしやすくなり、その分他のご家族は窮屈な思いを強いられる可能性があります。

 

 

また、配偶者(妻)側からすると、折角家に居るのだから、少しは家のことも手伝って欲しいと思ってしまうのも心情でしょう。しかし、ASDの方にとっては、仕事の合間にちょっと家のことをするといった切り替えがそこまで器用にできません結果、「仕事中に家のことを頼むとは何事だ!」という方向になってしまいがちです。元々、日頃と違うルーティンに気持ち的にも余裕がなくなってしまわれていることもあり、感情が激化しやすく、極端な場合には、夫婦間に修復できないような亀裂が生じてしまうことすら起こり得るのです。

 

 

そうならない為のコツとして、まずご家庭内で工夫できることは、時間にメリハリをつけることが挙げられるでしょう。夫の1日のタイムテーブルを大まかに把握された上で、仕事中には出来るだけ接点を持たないようにされ、大きな音も出さない配慮もします。お願いや相事をされる際は、例えば12時から13時のお昼休憩時間や、夕方の仕事終わり以降に頼む…等といったようにメリハリをつけられると、案外想像されていた以上に上手くいくことがあります。

 

 

それでも夫婦間の諍いやトラブルが一向に解決の方向に行かない場合には、中立的な第三者に入ってもらうことも有効でしょう。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、ASD含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安障害、適応障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、心身症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、摂食障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害、ゲーム障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(個人・カップル)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。