A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
季節の変わり目(特に冬から春に向かう今の季節)や、天候が不安定な時(梅雨や台風の時期、雨の日や気圧の変動が大きい時など)に調子を崩すタイプの「自律神経失調症」の方は少なくありません。こうしたケースは、通称「気象病」とも呼ばれています(正式な病名ではありませんのでご注意下さい)。
今回は、その「気象病(気圧痛)」についてもう少し詳しく記載させて頂きます。
この「気象病(気圧痛)」は、特に気圧の急激な変化(春の三寒四温・梅雨時・ゲリラ豪雨・台風時)によって生じる方が多いとされています。具体的には以下のような症状が生じ得ます。
★空気圧による身体の締め付けが弱まる為、血管が広がって、血圧が下がり、頭痛や眩暈などが起こります。
★内耳で気圧の変化を感知すると、副交感神経が優位になり、倦怠感や眠気を覚えます。
★低気圧により、ヒスタミンなどの炎症に関する物質が増え、アレルギーやアトピーなどの痒みが悪化する恐れがあります。
つまり、気圧の変化(低気圧)により、水分や血液が、重力に従って、一気に下半身に偏ってしまうことで、「下半身は水分でむくみ、頭は血が足りなくなり脳貧血状態になることで、頭痛・耳鳴り・耳詰まり・立ちくらみ等の症状が起きてしまう」という訳なのです。
これらの症状を予防するには、バランスの良い食事を摂り、運動を習慣化することや、睡眠入浴、ストレス対策などで自律神経を整えることが有効です。
ご自分でもできる「気象病セルフケア」には、次のようなものが挙げられます。
◎お風呂の水圧や着圧ソックスで下半身を引き締めたり、横になったりすることで、下半身と上半身の水分・血流のバランスを一定にしてみましょう。
◎ストレッチやウォーキング等で、日頃から下半身の筋肉を鍛えておくと、気圧の急激な変化の際にも、筋肉(例:第二の心臓「ふくらはぎ」)が血流ポンプの役割を果たしてくれます。
◎背筋を伸ばして深呼吸をすることで、血中の酸素量を増やしましょう。
◎耳をもむようにマッサージをしたり、肩や首まわりを重点的にストレッチしたりすることで、脳への血流を安定させます。
◎スマホやTVを少し控えて、光や音といった刺激を減らしましょう。
当院では、自律神経失調症をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、
パニック症、睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)、
月経前症候群(PMS)、統合失調症、強迫症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群、更年期障害、心身症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。