A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ひとたび「パニック障害」になってしまうと、直接的に「パニック発作」の引き金になった行動(出来事)以外にも、日常生活でそれまでに普通にできていたことが出来なくなったり、避ける(回避する)ようになったりします。
例えば、それまでテニスを楽しんでいた人が、激しく身体を動かすと心臓がバクバクして死にそうになるからテニスをしなくなったとか、ヨガをやっていた方が胸の苦しい感じがするので控えるようになった……等々です。
けれども、テニスやヨガが発作を起こしている訳ではありません。「発作が起きたらどうしよう」という誤った考え方(=認知)が生じ、そのような状況や場所を避けさせてしまっているのです。
「パニック発作」の感覚に繋がりやすいとされる日常生活上の行動には、以下のようなものが挙げられています。ご自身がそのように感じられていて、意識的に避けてしまわれている場所やシチュエーションはないでしょうか。
・暑い車の中にいる
・ショッピングセンターにいる
・医学関連のテレビ番組を見る
・サスペンスやホラーのテレビや映画を見る
・スポーツ観戦
・口げんかをする
・遊園地の乗り物に乗る
・船に乗る
・脂っこいものを食べる
・ハイキング、ジョギング、スポーツをする
・スポーツジムでトレーニングをする
・エクササイズをする
・泳ぐ
・急に立ち上がる
・階段を駆け上がる
・暑い日に歩く
・冷房のよく効いた部屋から外に出る
・湿度の高いところでシャワーを浴びる
・湿度の高い部屋にいる
もしこういった中に、「ご自身が苦手」とされている場所や場面があった場合、認知行動療法では、それをピックアップし、系統的脱感作法とスモールステップ法を組み合わせて、苦手の強度が低い順に一つひとつ無理しないレベルで、確実にクリアーをしていきます。もし、実際にその場所に行ったり、場面を再現したりすることが困難な場合は、「イメージ・エクスポージャー」を行う場合もあります。そして、「また再度、その場所や場面に遭遇しても自分は大丈夫である」という自信を取り戻していって頂くのです。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
パニック障害(パニック症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、
摂食障害、睡眠障害(不眠症)、心身症、恐怖症、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、不安症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群、社交不安障害、ゲーム障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。