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【心療内科Q/A】「ネットやゲームを開始した時期の遅さと依存は関係ありますか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

よく伺う質問としてゲームやネットを子どもの頃から全くしていないと、後でそれらが出来るようになった時に、反動でもっと沢山やってしまうのではないのでしょうか?というものがあります。

 

 

ゲームやネットをしていなかったからといって、やり始めた時に「反動」で沢山してしまうということはありません例えば、お酒やたばこを30歳まで嗜まなかったからといって、その人は「反動」でお酒やたばこを沢山摂るかというと、そんなことはないのと同様です。

 

 

ネットやゲームの場合、それを与えられなかった家庭のお子さんは、周りのお子さん方がやっていられるのを見られた場合、自分は出来ないことを我慢しなくてはならないと思われがちです。しかしそれは、正の強化(ネット・ゲームをすることによって得られる快楽を我慢すること)が主です。

 

 

しかし、早期からネット・ゲームを与えられると、その後依存はしやすくなると言われています。そして、依存症になってしまうと、負の強化(ネット・ゲームをしていないと不快になってしまうこと)が生じてしまいます。

 

 

興味深いことに、人間は、快楽を我慢することはそれほど困難ではありませんが、不快を我慢し続けることはかなり困難を伴うのです

 

 

依存症の観点から言いますと、遅くにネットやゲームに触れて依存が起きたのであれば、もし早期からそれらに触れていた場合もっと依存は深刻なものになっていたであろう、ということが考えられます。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、ゲーム障害ネット依存、スマホ依存をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、心身症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。