コラム
News

【心療内科Q/A】「発達障害とPMS、PMDDとの関連性」【大人の女性の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)は、それ自体単独でも、女性にとって大変辛いものです。しかし、発達障害(自閉スペクトラム症やADHD)をベースとして持たれている場合、それがより一層深刻なものになりやすいことが知られてきています。

 

 

自閉スペクトラム症(以下、ASD)の女性の場合月経前に本来持っている過敏性”が増すことが知られており、それに伴う感情の起伏が激しくなるようです。このため、イライラや怒り、対人関係の摩擦が増大します。ADHDの女性の場合は、月経前に本来持っている衝動性”が亢進するために、イライラや易怒性が増すと言われています。

 

 

実際、PMS(月経前症候群)の方は意外と多く、50~80%の女性に見られると報告されています。しかしながら、治療が必要と自覚されている患者様は、3~7%程度に留まっているそうです。PMSの場合、産婦人科クリニックでは一般的に、女性ホルモンによる身体症状に対する治療から開始されることが多いため、第一選択肢として漢方薬による漢方療法、それでも効果が出ない場合は低用量ピル治療があります。

 

 

また、PMSの場合、上記のような薬物療法以外にも、食生活の改善(朝食をしっかとる、塩分を控える、ビタミンやミネラルを摂る)、有酸素運動をする、嗜好品(カフェインやアルコール、タバコ)を控える、睡眠を充分にとる等、日常生活のコツコツとした改善がかなり有効と言われています。

 

 

ここまでされても効果が出ない場合、PMDD(月経前不快気分障害)である可能性も考えられ、その場合は、メンタルクリニックで処方される投薬の方が、効果の期待が出来る場合もあり得ます。そして、今までどのような投薬治療を受けられたことがあるかを、きちんと医師に伝えることも非常に大切です。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ASD、ADHD)、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

更年期障害、パニック障害、自律神経失調症、

睡眠障害(不眠症)、摂食障害、強迫性障害、

統合失調症、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。