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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ADHDの方は、人から褒められると張り切って物事に取り組まれます。これは逆に言えば、それだけ周囲の言動に左右されてしまい、場合によっては、他者の言葉に傷つき、落ち込み易いことにも繋がります。
ADHDの方の中には、「会話が苦手」と思われている方は少なくありません。そして、注意や叱責を受ける度に傷つき、自己評価や自己肯定感を下げ、徐々に心を閉ざして言ってしまいます。
またADHDの特性(タイプ)によっては、聞かれたことに上手く答えられないため会話が苦手だという方もいます。逆に、つい一言多く言ってしまったり、言わなくても良いことまで言ってしまったりすることで、人間関係が上手く行かなくなってしまう方もいます。ただ、共通して言えることは、「周囲の方々は決して悪意を持って接してきている訳ではない」ということなのです。
例えば、ご自分が言ったことを他の人がどう感じたのかが、気になって仕方がないようであれば、後でご自分が「信頼できる」と思える人に聞いてみるのもよいでしょう。ご自分の心配が取り越し苦労であったことに気付かれるかもしれません。また、本当に「失言」をしてしまわれた際には、どうすれば良かったのかをその方に相談されてみられても良いでしょう。
信頼できる相手や友人というものは、多くいる必要はありません。ただ、職場以外の場所でもよいので、気楽に話せる友人を「ひとり」作れると良いかと思われます。そういった相手をもし見つけられたら、ぜひ大切に、大事に付き合っていきたいものです。
そして、「会話が苦手」と思われている方の中には、「何か気の利いたことを話さなくては…」と話すことに悩み、焦ってしまわれる方もいます。会話は「話し手」と「聞き手」の両方が存在して初めて成立しています。無理に何か話そうとされなくとも、相手の話に耳を傾けて、気楽な気持ちで「そうなの」「すごいね」等と、適度に相槌を打たれるだけでも十分なのです。
特に意見が無い時には、相手と同じ言葉を繰り返すのも一つの手です。「今日は涼しいですね」と話し掛けられたら、「そうですね。涼しいですね」で大丈夫なのです。
このコラムを読まれまして、
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