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【心療内科 Q/A】「社交不安障害(SAD)について教えて下さい①」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

社交不安障害(社交不安症・社交恐怖症・SAD)は、比較的少人数の集団内で、他の人々に注目される恐怖を中核とした社会的状況を避ける不安障害です主に10代半ばから20歳代前半で発症することが多いと言われています。

 

 

社交不安障害の方は、人前に出ると緊張のあまり、会話をしたり、一緒に食事を摂ったりすることが出来ません。無理強いをされたり、我慢をしてその場に居続けたりすると、動悸、息切れ、眩暈、発汗、全身の震えといった諸症状に襲われます。

 

 

 

この社交不安障害の有病率は、アメリカにおいては、生涯有病率が13%以上であり、1年間の有病率も、女性で約9%、男性で約7%という数値が出ており、いつ誰が掛かってもおかしくはない高い有病率であることが知られています。日本においては、社交不安障害の信頼できる疫学調査は未だ行われてはいませんが、恐らくは、アメリカにおける数値よりも更に高いだろうと推測されています。

 

 

 

誰しも、初対面の人と会う時や、人前でスピーチをする時などには、大なり小なり緊張はするものです。しかし、社交不安障害の方々は、日常生活や社会生活に支障をきたす程の極度の緊張と不安を感じています。そして次第に、そういった社会場面を避けるようになり、場合によっては、出社や通学をやめて「ひきこもり」状態へと至ることもあります。

 

 

 

幸いにも、社交不安障害は、投薬治療や認知行動療法などが、よく奏功することが知られていますしかし、症状が長期化(慢性化)するほど、治療には時間が掛かるケースも増えますので、早め早めの予防や治療開始が肝要かと思われます。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、社交不安障害(SAD)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、

摂食障害、パニック障害、睡眠障害(不眠症)、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、不安障害(全般性不安障害)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。