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【心療内科 Q/A】「睡眠障害で悩んでいます、『睡眠禁止ゾーン』って何ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

睡眠障害(不眠症)の方の中には、「今夜は沢山寝ようと思って早くベッドに入ったのに、却って目が冴えてしまって、よく眠れませんでした」という訴えをされる方も少なくはありません。

 

 

これは「睡眠禁止ゾーン(フォビドンゾーン)というものと深く関連しています。

 

 

睡眠研究者らによると、「通常就寝をする時刻の直前~2時間前辺りまでが、最も眠りにくい」ということが知られています。

 

これを実際の睡眠に当てはめて考えると、「毎日決まって午前0時に眠る人は、22時~午前0時までの2時間が最も眠りにくい」ということになります。

 

 

 

私たちの一般的なイメージとしては、通常就寝をする時刻に向かって、「眠さが徐々に増していく」ように思ってしまいます。

 

しかし実際は、この寝る直前の時間帯が最も眠りにくくなっており、専門家たちは、この「入眠直前の脳が眠りを拒む時間帯」のことを、「睡眠禁止ゾーン(フォビドンゾーン)」と呼んでいるようです。

 

 

 

よって先述の例にもありましたように、例えば、次の日の朝が早いからと言って、「いつもより1時間早く寝ることは非常に難しい」と言わざるを得ないでしょう。

 

何故ならば、この「1時間早く寝る」というのは、「睡眠禁止ゾーン(フォビドンソーン)」への侵入だからです。

 

 

 

「後ろにずらすことは簡単、前倒しするのは困難」という睡眠の性格が、非常によく表れた現象だとも言えるでしょう。

 

 

 

このことを踏まえますと、「明日早く起きなければならない」という日は、「無理をせずいつも通りの時間に寝て、睡眠時間を1時間削る」方が、結果として、すんなりと入眠でき、その上、良質の睡眠が確保できる可能性が高くなるのです。

 

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、自律神経失調症、月経前症候群、

統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。