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【心療内科Q/A】「ADHDの『本質』って何なのでしょうか?」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

何度か同コラムにおいて、

「自閉スペクトラム症(以下、ASD)」への理解の促進のために、

ASDの特質「ミラーニューロン」「メンタライゼーション(心の理論)」

そして「社会的想像力」といった観点からの捉え方・見方があることを、

ご紹介させて頂きました。

今回は、ADHDをより理解して頂くために、

ADHDの本質を「空間的・時間的『近眼性』である」と考える見方を、

ご紹介させて頂きます。

これはADHDの方が、

「近くしか見えない」状態に置かれているのではないか、

「今ここ」以外が中々捉えづらい状態にあるのではないか、

ということを“本質”として捉えてみるというADHDに対する一つの考え方です。

 

 

空間的な近眼性、即ち、近くしか見えない時、

私たちはどうするかというと、当然ながら「近くに行って見る」わけです。

従って「多動」とは、目の前しか見えず、そのために、

自分があちこちに動いていくしかない為に起こるのではないだろうか、

と考える見方であると言えるでしょう。

 

 

同様に「衝動性」は、

時間に対する近眼性を補う為のものではないか、とされています。

少し時間が経つと忘れてしまい、

その時やらなければ二度と出来ない、だから「今やろう」とされてしまわれる。

良く言えば「行動力・実行力がある」と言うことが出来る反面、

悪く言えば「衝動的である」とされてしまうわけです。

 

 

 

これはあくまで、ADHDに対する捉え方の一つ(仮説)ですので、

絶対にこれが正しい!と証明されたわけではありません。

しかし、このような捉え方や見方をされてみることで、

ADHDの方の特性に対する周囲の方々の理解が深まったり、あるいは、

ご自身が「ADHDかもしれない…」と悩まれている方にとられて、

自己理解・自己認識といった形でお役に立ちましたら、幸いに思います。

 

 

 

 

このコラムを読まれて、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください

 

 

当院では、大人の発達障害(ASD、ADHDを含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。