妊娠・出産とうつ病の、ちょっと大事なお話
妊娠や出産は、人生の大きなイベント。
でも実は、こころにとっては揺れやすい時期でもあります。
もともと女性は、男性に比べて約2倍うつ病になりやすいといわれています。
そこに妊娠・出産という大きな変化が重なると――
ホルモンバランスの変動、体調の変化、育児への不安などが一気に押し寄せ、
周産期にうつ症状が現れることは、決して珍しいことではありません。
「今まで特に問題なかったのに、妊娠をきっかけに…」
そんな方も、実際に多くいらっしゃいます。
治療中に妊娠すると、何が心配?
すでにうつ病の治療を受けている方が妊娠された場合、
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症状が悪化する可能性
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服薬が赤ちゃんに影響しないかという不安
この2つが大きなテーマになります。
抗うつ薬や気分安定薬の多くは「絶対に使えない」わけではありませんが、
まれに心臓の形成異常や新生児の呼吸トラブルなどが報告されている薬もあります。
そのため、妊娠中は薬を減らしたり、中止を検討したりするケースもあります。
でも、薬をやめれば安心…とは限りません
ここがとても大切なポイントです。
実は、うつ病そのものが
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早産のリスクを高める
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お母さんの体調を大きく崩す
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赤ちゃんの発育や産後の育児に影響する
といった問題につながることも分かっています。
つまり、
👉「薬のリスク」
👉「病気を悪化させるリスク」
この天秤をどうバランスさせるかが、妊娠・出産期の治療では何より重要なのです。
答えは一つではありません。
だからこそ、ケースバイケースで慎重に考える必要があります。
妊娠・出産は、あきらめるものではありません
うつ病があるからといって、
妊娠や出産をあきらめる必要はありません。
症状が安定している時期に計画的に妊娠し、
必要に応じて薬を調整しながら、
環境調整や心理的サポートを丁寧に行うことで、
母子ともに元気に出産を迎えられるケースも多くあります。
そのためには、
精神科・心療内科と産婦人科がしっかり連携し、
「何かあったらすぐ対応できる体制」を整えることが不可欠です。
当院でできること
当院では、うつ病をはじめ、
PMS・PMDD、双極性障害、不安症、適応障害、
自律神経失調症、不眠症、パニック症、摂食障害、
統合失調症、更年期障害、強迫症、アルコール使用障害、
大人の発達障害(ADHD・ASD)、
過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、
こころと体の両面からの治療・サポートを行っています。
「妊娠しても大丈夫だろうか」
「薬をどうしたらいいのか分からない」
そんな不安を、ひとりで抱え込まないでください。
今後とも
医療法人社団ペリカン
新宿ペリカンこころクリニック(心療内科・精神科)
をどうぞよろしくお願いいたします。



