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【心療内科 Q/A】「『視野狭窄(しやきょうさく)』とは、どういう状態を言うのですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

こころが「苦しい」人は、必ずといって良いほど視野狭窄(しやきょうさく)」に陥っています。「視野狭窄」とは、視野や視界が狭くなり、周りが見えなくなっている状態を指しています。この「視野狭窄」に陥ってしまうと、今ある目の前(直近)の「苦しい」で頭の中が占められてしまい、それ以外のことが考えられなくなってしまうのです。特にうつ病の患者様は、多くの方がこの「視野狭窄」状態にあると言っても過言ではないでしょう。

 

 

非常に卑近な例で説明しますと、1枚の「絵画」を1センチだけしか離していないと、見えてくる情報も限られたものになってしまい、その絵画の全体像が見えてこないことと同じ状態とも言えるでしょう。

 

 

逆に言えば、物事や事象、対象物の全体像を捉えることが出来れば、「苦しい」以外のポジティブな明るい側面も見えてきます。

 

 

例えば、急な山道を昇っている時を考えてみて下さい。苦しいので俯いて歩いていると、山道の苦しさだけが襲い掛かってきます。しかし、ふと顔を上げて周囲を見渡してみたとしたらどうでしょう。晴れやかな空、木々の緑、美しい花、遠くに連なる山々の稜線…等々、素晴らしい風景が広がっているのです。

 

 

しかし、そこに注意や意識を向けない限り、どんな景色も目には入ってきませんし、その人にとって「存在しないのと同義」になってしまうのです。それが、「苦しい」視野狭窄なのです。

 

 

自分自身のごく近くのことしか見えなくなり、ご自分の周囲にある様々な事象や、物事の全体像が見えないため、今の「苦しい」状況しか目に入らなくなってしまいます。もっと広い視点で、「鳥の目」で俯瞰的に全体を眺めてみると、プラスの側面や他の選択肢・考え方などが必ず見えてくるのです。そのお手伝いをさせて頂くための、一つの方法にカウンセリングが含まれているということも可能でしょう。

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、強迫症、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。