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「高齢者のうつ病で気を付けることはありますか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて、高齢者の方のうつ病の特徴について記載させて頂きました。今回は、ご高齢の方がうつ病になられた際、気を付けて頂いた方が良いことを挙げさせて頂きます。

 

 

ご高齢の方がうつ病になると、物事への興味や関心を失うため、活動量が大幅に低下してしまいます。そうでなくても、年齢を重ねるにつれて、足腰の筋力が衰えると、自宅に引きこもりがちになってしまいます。

 

 

そのよう活動量の低下は、サルコペニアの原因になります。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下のことを呼びます。サルコペニアで全身の筋肉が衰えると、歩くことすら困難になることもあり、外出やトイレなど日常生活に支障をきたします。また、サルコペニアにより、転倒骨折も起こりやすくなり、それが契機で寝たきりになるケースが少なくありません。ですので、ご家族がご本人様を買い物に一緒に連れていかれたり、要支援・要介護の場合はデイサービスを利用されたりするなど、積極的に外出の機会を作ることが大切です。

 

 

また、ご高齢の方は、既に高血圧や糖尿病の診断を受けて治療をされている方が少なくありませんが、うつ病になると服薬の自己管理が難しくなりますまた、身体の病気があると服用されている薬も多く、薬が増えることを煩わしく感じられる方もいらっしゃいます。うつ病の薬の飲み忘れがないように、ご本人様は勿論のこと、場合によっては同居されているご家族の方も意識して服薬管理をされた方が良い場合もありますので、その点はご留意頂けましたら幸いです。

 

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。