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【心療内科 Q/A】「『不安症』は、何が原因で発症するのですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

不安症(不安症群は、若い世代で発症することが多い病気であり、遺伝要因と環境要因が相互に関係し合っている、とされています。

 

 

例えば、幼少期のお子さんによく見られる「分離不安症」について、6歳の双子を対象とした研究では、分離不安症の遺伝率は73%という報告がされています。勿論、環境要因もあるとされ、家族やペットとの死別、両親の離婚で片方の親に会えなくなる等の喪失体験、引っ越しなどがストレスとなって発症することもあります。

 

 

その他の不安症では、全般性不安症の遺伝要因は3分の1程度とされています。対人場面を恐れる社交不安症では、気質要因として「行動抑制」というものが挙げられており、「行動抑制」という気質は遺伝要因の影響が強いとされています。一方で、親が社交不安症の症状を持つ場合、お子さんは親の姿を見て、同じ社交不安症になる傾向があるとされます。

 

 

また、パニック症では、「神経症的傾向(神経質傾向)」や「不安感受性」の強さが気質要因とされる一方で、小児期の虐待、最近の強いストレス、喫煙などが環境要因として上がっています。

 

 

このように、潜在的因子(遺伝要因)を持ちながらも、発症に至らない方もいる一方で、遺伝的要因はさほどなくても、環境要因によって発症するケースもあるのが「不安症」なのですそして、日本人は欧米人と比べて、繊細で心配性と言われますが、実はこれも、遺伝的根拠がある内容でもあるのです。

 

 

 

当院では、

不安症(不安症群パニック症をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、

心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

摂食障害(過食症)、統合失調症、強迫症、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。