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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
世の中には、様々なストレスや理不尽なことが起きています。そのような中においても、心が折れてしまわないようにするために、そういった“不快”な出来事をどう受け止め、どんなふうに乗り越えていけば良いのでしょうか。
今回は、心が折れてしまう原因としてよく挙げられる事柄の一つである、「(自分の持つ)プライドを傷つけられた場合」について、扱っていこうと思います。
一般的に、人は少々仕事がきつくても、お給料が安くても、それだけで心が折れてしまうことは余りありません。一方で、ご自分の頑張りや大切にされている信念・信条・ポリシーを否定されると、非常にガックリきてしまいます。
何故ならそれは、その方のプライドの傷つきに直結してしまうからです。そして、人は、自身のプライドが傷つけられることに対して、とても弱いのです。例え、他のことは我慢できたとしても、自分が大切にされていることを否定されてしまうと、途端に心が折れそうになってしまうのです。
このように、その人が大切にしていることほど、それが尊重されずに踏みにじられるような状況が起きると、心に堪えます。このような場合に、自分が追い詰められてしまわないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。
ここで重要になってくるのが、プライドの持ち方、プライドの置き所です。例えば、相手に喜ばれることや、評価してもらえるといったことに対してプライドを持つと、評価してもらえなかった時に、その人のプライドは崩れてしまいます。また、完璧な結果に対してプライドを持たれると、結果が思うように出なかった時に、プライドは危機に瀕してしまいます。
では、「ストレスや逆境に強いプライドの持ち方」とは、どのようなものでしょうか。それは、ご自身が「最善」と信じる行動をとることに、プライドを持たれることに他なりません。
相手からの評価や、物事の結果は、様々な要因・要素によって左右されますが、ご自分が「最善」と信じる行動を取るということは、何物にも左右されません。何故ならこれは、ご自分の内的なものに拠るものだからです。ご自分の信念や努力に対してプライドを持たれていれば、「自分としてはやるだけのことはやった」と胸を張ることが出来るのです。「自分がやれることはやった。後は野となれ山となれ」と思えた経験を思い出してみて下さい。そこにはきっと、後悔はなかったのではないでしょうか。
ご自分が「最善」と信じる行動をとるためには、日頃から自分で考えて判断し、行動をする習慣をつける必要があります。即ち、周囲からの評価や結果にばかり左右されない生き方をすることに繋がっていきます。そして、それは結果的に、心が折れることから身を護るのみならず、自分らしい本来の生き方にも至れるのです。
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