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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
『トリンテックス錠』は2019年1月に国内で発売を開始した薬であり、これまでの抗うつ薬のどのカテゴリーにも分類されないものです。トリンテックス錠の分類は、「セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調整剤」であり、一般名は「ボルチオキセチン臭化水素酸塩」です。
セロトニンの再取り込みを阻害する点は、従来のSSRI(=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)等と同様ですが、セロトニン受容体を調整する作用が加わり、セロトニンの作用を上昇させる効果があります。
それに加えて、ノルアドレナリンやドーパミン、アセチルコリン、ヒスタミンといった神経伝達物質の遊離を促進することで、抑うつ症状や不安症状を改善する効果が期待されています。
服用をされ始めると、患者様によっては嘔吐感を訴えられる方もいますが、服用を続けていかれる内に問題はなくなってくる傾向があります。そして、これまで使われてきた従来の抗うつ薬に比べ、不眠や消化器系障害などの副作用が少ないことが報告されています。新しい作用機序の抗うつ薬であり、治療の選択肢が広がることが期待されている薬剤です。
当院では、うつ病をはじめ、
躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、
パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、
月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。