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漢方薬入門!疲れた時は。

ある日の新宿ペリカンこころクリニック

先生、ちょっと相談があるんだけど。
なんだい、ペリスケ君。
最近疲れが取れなくて
補中益気湯を飲んでみようと思うんだけどどうかな?
補中益気湯は疲労倦怠感に適応のある
漢方薬だから良いと思うよ。
でも、他にも疲労倦怠感に効く漢方薬ってあるよね。
どれを選べば良いんだろう?
そうだな・・・
疲労倦怠感を「気血水」から見てみるのはどうだい?
きけつすい?
「気」、「血」、「水」と言うのは・・・。

健康維持の3つの秘訣

気血水とは健康を維持する上で最も重要な3つの要素で、漢方薬や薬膳を選ぶ上でも密接に関わってきます。

簡単に言うと「気」は生命エネルギー、気は身体を動かしてくれることもそうですが仲間の血や水の流れもよくしてくれます。

気は生まれつき持つ先天の気と、飲食から得られる後天の気を持つと言われています。

「血」は体中に栄養を運んでくれる血液、食べ物から得た栄養分もここに含まれます。

「水」は血液以外の体内の水分、体内の水分バランスを調整する役目も担います。

この気血水はそれぞれがそれぞれを補うことで健康を維持してくれます。

例えば、気が不足すれば血と水が体内をめぐることが出来ません。

逆に体内に血と水が巡るには気が必要です、このように3つのどこのバランスが崩れても私たちの健康は維持することが難しく不調となって表れてくるのです。

また、気血水はバランスが必要と言いましたがその通りどれかが過剰過ぎても不調を来たします。

気の過剰ではイライラ、血の過剰では血の巡りが悪くなることからくる冷えや肩こり、水の過剰ではむくみや体の重怠さなどが挙げられます。

この乱れによって現れる不調にはそれぞれ名前がつけられています。


気血水が関わる代表的なものをご紹介すると、

「気虚」(ききょ):気の不足

気虚は生きるためのエネルギー源である、気が不足しているため元気が無く疲れをひきずりがちです。

生まれつき身体が弱い人、長期の病気をした方にも多い体質で元気が無く、すぐに疲れてしまいます。

外から侵入しようとする悪いものから身を守る気のバリア機能が弱いため、風邪もひきやすいです。

「血虚」(けっきょ):血の不足

血虚は血をつくる働きや運ぶ力が弱まり、全身の栄養が不足しています。

そのため、肌や髪に栄養が行き届かずカサカサし、顔や唇の色は白く、肌ツヤが無く、爪がもろく割れやすいなんてことも。

血行の悪さから老廃物も溜まりやすいです。

「陰虚」(いんきょ):水の不足

陰虚は慢性的な津液の潤い不足で熱がこもり、全身が乾燥しています。

夜型生活の人に多く、乾燥の症状が目立つ、皮膚や髪がパサつく、声がかすれていてから咳が多い、慢性的な便秘に悩まされやすいのも特徴です。

「気滞」(きたい):気の過剰

気滞はストレスで「肝」の働きが弱く体内で気が流れずに渋滞しています。

そのため、お腹や体のあちこちに張るような痛みがあります。

気が発散するため、ため息、ゲップ、おならが多く。

目の充血、顔の火照り、頭痛は気の滞りで生じた熱から。

女性は生理前になると胸が張るような痛みを感じたり怒りやすくなります。

「瘀血」(おけつ):血の過剰

瘀血は体に停滞したドロドロの血が、肩こり、頭痛を引き起こします。

血の巡りが悪いため、栄養が全身に行き渡らず皮膚の色は浅黒くくすんでいるのが特徴です。

新陳代謝が悪い影響で傷跡や日焼け跡が中々消えません。

女性は生理痛が重く血の塊がでることもあります。

「湿痰」(しつたん):水の過剰

湿痰は津液の流れが悪いため、余分な湿と痰が体に停滞しています。

そのため、この体質の方はぽっちゃり型でむくみやすいのが特徴です。

慢性的な怠さ、少しの運動で汗をかく、下痢をしやすい、また皮膚トラブルも多くみられます。


大きく分けると体に何らかの不調を感じている時体には上記のように気血水のどこかのバランス崩壊が起きています。

ここで注意したいのはバランスは一か所だけで崩れるものでは無く2か所が同時に崩れている場合など一つの状態に縛られないこと。

気血水のバランスは変動していて様々な要因から変化していくことです。

なるほど
自分の状態を見極めた上で漢方薬を選ぶんだね。
じゃあ、次に疲労倦怠感で処方される漢方薬と。
その構成生薬を見てみよう。
よ、よし、頑張るぞ・・・!
気負わなくても大丈夫だよ
この後気血水と併せて考えた時に
ポイントになるものだけ見ていくからね。

疲労倦怠感で処方される漢方薬例


「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)

構成生薬

人参、白朮、黄耆、大棗、甘草、生姜→脾の働きを改善し、気を補う

柴胡、升麻→下垂した内臓を持ち上げる

陳皮→気を巡らせ、腸の蠕動運動を正す

当帰→血を補う作用


ポイント生薬

升麻(しょうま)

升麻の基原はキンポウゲ科のサラシナショウマの根茎です。

升麻は補中益気湯の気持ちを持ち上げテンションを上げることで元気にさせてくれる効果を出す生薬2つの内の1つです。

柴胡と升麻は合わせて升堤作用と言う効果を持ちます、これは力を用いて上に引っ張ることをさします。

私たちは日頃重力に対抗して体を持ち上げている訳ですが、この力が弱まると内臓が下方に下がってしまいます。

このような内臓下垂の症状に対して升麻は使われているわけですが実際に明らかに内臓が持ち上がるわけではなく気を上部へと持ち上げているのです。

柴胡(さいこ)

柴胡の基原はセリ科のミシマサイコの根です。

柴胡は気を巡らせる作用に優れ、熱を発散させたり、炎症を抑える作用もあります。

元々は感染症の中期に用いられていた生薬ですが、肝の気をよく巡らせ感情の鎮静や肋骨の下の膨満感、圧痛に使用されています。

また、升麻と同じく気を持ち上げる働きあわせてうつうつとした気持ちを発散させる作用もあります。


「六君子湯」(りっくんしとう)

構成生薬:人参、白朮、茯苓、大棗、甘草、生姜→脾の働きを改善し、気を補う

半夏、陳皮→気を巡らせ痰をのぞく


ポイント生薬

半夏(はんげ)

半夏の基原はサトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎です。

夏の半ばに花を咲かせることからその名がつけられました。

近年はあまり見かけませんが田畑や山の道端に自生していることもあるくらいに身近な植物です。

身体の湿気を取り除くことで「湿」と関連する痰の多い咳、嘔吐、めまい、胸のつかえなどに効果があります。

また、胃の辺りの水分の停滞を改善するのにもよく利用されています。

つかえをとることで「気」も巡らせるため、抑うつ症状にも使用されています。

陳皮(ちんぴ)

陳皮は基原がミカン科、ウンシュウミカンの成熟した果皮のことを指します。

つまりミカンの皮です。

ミカンは薬膳的には実と皮で効果が異なるため、ミカンの実を食べても陳皮と同じ効果では無いので注意して下さい。

柑橘類の生薬は酸味、甘味のバランスと成熟未成熟の効能で分けられます。

中でも甘味のある陳皮は気を巡らせて「湿」、お腹に溜まった食べ物を取り除くため吐気、胃もたれ、お腹の張りなども改善してくれます。

日本は元来「湿」が高い地域のため陳皮は日本で使われる重要な生薬となっています。


「十全大補湯」(じゅうぜんたいほとう)

構成生薬:当帰、芍薬、地黄、川芎→血を補い血の流れを改善する

桂皮→陽気を補い、寒邪を除く

人参、黄耆、白朮、茯苓、甘草→脾の働きを改善し、気を補う


ポイント生薬

当帰(とうき)

当帰の基原はセリ科のトウキまたはホッカイトウキの根を、通例、湯通ししたものです。

当帰は血を補う補血の生薬では必ずと言っていいほど使われている生薬です。

血を補う補血と、血を巡りを改善させる活血の作用をもちあわせている生薬でもあります。

血虚によりおこる月経トラブルに広く対応するため婦人科では主薬として用いられています。

血の巡りをよくすることで痛みを改善させ、頭痛、胸痛、筋痛などにも有効です。

また、全身の症状以外にも血には皮膚修復機能があるので皮膚可能証や打撲傷のような皮膚疾患にも使用されます。

芍薬(しゃくやく)

芍薬の基原はボタン科のシャクヤクの根です。

中国では血を補う「白芍」と、流れを良くする「赤芍」で使い分けられていますが日本ではその中間的な作用を持つとされています。

芍薬の補血作用は「血の量を増やす」と言うよりも「血の少ない部分に血を集める」と言う作用が強く局所的な血不足の解決に優れています。

血の巡りが悪い「瘀血」タイプでは無く血が少ない「血虚」タイプにあった生薬であると考えられます。


補中益気湯、六君子湯、十全大補湯【共通】ポイント生薬

人参(にんじん)

人参の基原はウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根またはこれを軽く湯通ししたものです。

耐寒性に強く土壌の栄養を根にため込む力があり、これが補益の源泉と言われています。

補中益気湯だけでなく六君子湯、十全大補湯にも用いられている生薬で気を補う生薬と言えば構成生薬に名を連ねるほどに重要な生薬です。

朝鮮人参と言う名で呼ばれているのがこの生薬で私たちが食べている人参とは違います。

気を補い弱った臓腑が動き、疲労倦怠、全身の機能低下を改善します。

また、脾胃の力を補う力もあるので食欲不振や胃腸虚弱の改善にも用いられます。

それだけでなく、肺気を補い風邪の予防、心に働き精神安定と一人何役もこなします。

黄耆(おうぎ)

黄耆の基原はマメ科のキバナオウギの根です。

こちらも補中益気湯、六君子湯、十全大補湯全てに用いられており人参と肩を並べる補気の代表生薬です。

人参+黄耆のコンビは補気剤ではよく目にすることでしょう。

黄耆の特徴としては体表部の症状にも使われています。

そのため気の消耗による症状に加え寝汗や多汗にも有効、細菌への抵抗力を高めるので切り傷や皮膚化膿症でも使います。

黄耆はやせた土地でも育ち、その土地を肥沃にする力があります。

このことから黄耆を人に用いると土壌を豊かにするように弱った人の気を豊かにしていくと言われているのです。


「四逆散」(しぎゃくさん)

構成生薬:柴胡、芍薬→肝の疏泄作用を促し肝鬱を改善させる

枳実→気を巡らせ、腸の蠕動運動を正す

甘草→痙攣を止め、痛みを止める


ポイント生薬

甘草(かんぞう)

甘草は他の生薬の働きを高めたり、毒性を緩めたりする調和の作用があります。

そのため、最も多くの漢方薬に配合されている生薬です。

五味の「甘」は、「気」「血」を補う作用、心身の緊張を緩める作用があり強い甘味のある甘草は心や脾胃の気を補い精神を安定させてくれます。

清熱作用も持ち、喉の腫れや痛みにも有効です。

体の各部位の緊張を緩めるためにも使われています。

甘草は最も多く使われているだけに漢方薬を複数飲むと意図せずに甘草の摂取過多となってしまう場合があるので複数の漢方を飲むときは飲み合わせに注意しましょう。

枳実(きじつ)

枳実の基原はミカン科のダイダイまたはナツミカンの幼果をそのまままたはそれを半分に横切りしたものです。

温州ミカンの皮を使用したものを「陳皮」と言いますが、こちらはダイダイとナツミカンを使用しでいます。

同じダイダイ、ナツミカンでも成熟したものは「枳殻」(きこく)と言いますが枳実の方が理気作用に優れています。

果実は成長途中で苦みが強く、その刺激で強力に気を巡らせる作用を持ちます。

そのため、胸腹部の痰、胃のみ消化物を取り除き。

胸の痛み、つかえ、腹部膨満感、食欲不振、もたれ、腹痛、便秘、食べすぎなどの改善にも用いられます。

ふむふむ、疲労倦怠感だけでもこんなにあるんだ。
勿論これ以外のものを使うこともあるからね。
これと気血水が関係してるの?
そう、まずペリスケ君の疲れだけど
朝と夜どっちが辛いかな?
うーん、夜かな。
疲れるんだけど寝ても疲れが取れないんだよね。
なるほど・・・
もしかしてペリスケ君夜まで勉強したりしてないよね?
ぎくっ!どうして分かるの先生!
それはね・・・。

気血水から疲れをみる

疲労は様々な場面で感じることのある不調ですが、その不調には「気」が大きく関わっています。

元々のエネルギーが足りない、巡りが悪いと言うこと以外にもエネルギー不足で臓器を動かすことが出来ず胃腸が悪い、食事が摂れない、エネルギーも血も作れない、と言う悪循環に陥ることもあります。

まず、「夕方になるにつれ疲れが増していく」という方はお体に気虚がおきていると考えられます。

当たり前に思うかも知れませんが、体力が1日持たないと言うのは気虚による未病である可能性もあるのです。

朝から使っているエネルギーを消費していき後半になるにつれエネルギー不足の状態が続いていくため疲れが増していくように感じます。

このような方はこまめに休みをとる、睡眠時間を確保することがおすすめです。

おすすめの漢方薬は補中益気湯または六君子湯です。

どちらも人参と黄耆の補気作用を持ちながらイメージとしては補中益気湯は「気だけでなく気分もよいしょと上に持ち上げる」、六君子湯は「気の不調によって溜まった湿(痰)をとりのぞく」イメージです。

次に上記の状態で「寝ても疲れがとれない、寝汗をかく」と言う方は気虚が悪化し、血虚を起こした「気血両虚」(きけつりょうきょ)であると考えられます。

気虚の状態でありながら夜遅くまで仕事をしたり、勉強をしたりといった生活を続けていると血虚になりやすくなります。

この状態の方は気が不足していることで臓器を動かすエネルギーも不足し胃の不調が生じやすく、そこから血を十分に得ることが出来ず結果として気も血も不足してしまうという状態が起こりやすくなっています。

おすすめの漢方薬は十全大補湯です。

こちらも人参+黄耆の補気作用と「補血作用に優れている」イメージです。

最後に「朝の動き出しに一番疲労を感じる」と言う方はお体に気滞がおきていると考えられます。

これは、気の量としては問題が無いが巡りが悪いため体が動き出す前の朝に一番疲れを感じてしまうからです。

おすすめの漢方薬は四逆散です。

こちらは補気作用ではなく気を巡らせる効果に優れ「心身の緊張状態をリラックスさせてくれる」イメージです。

このように一口に「疲労」と言っても体に起きている状態は様々です。

自らの体の状態に合わせ漢方薬を選択することは未病改善への近道です。

・・・と、言うことでペリスケ君は
十全大補湯から始めるのはどうかな?
気血水、奥が深いな・・・あのさ、先生。
なんだい、ペリスケ君。
どの状態も睡眠が重要そうだなって思うんだけど
よく眠れる漢方薬をあわせて飲めば良いのかな?
一概には言えないけど
それなら「薬膳」を取り入れてみるのはどうかな?
薬膳ってお粥とか?お鍋とか?
実は薬膳って限定的なものじゃないんだよ
じゃあ薬膳についても勉強しようか。

薬膳とは?

中医学に基づき健康を促進する食事を『薬膳(やくぜん)』と言います。

薬膳、と言うとお粥や薬の入ったお鍋みたいなものを想像する方も多いかも知れませんが「お粥」や「お鍋」など調理方法、レシピの決まっているものではありません。

食材の持つ性質を知り、健康に役立てるために意識して食べる。それだけで既に薬膳を生活に取り入れていることになります。

勿論、生薬に比べれば食材は穏やかな効き目ですが毎日簡単、種類豊富に続けられるのが嬉しいですね。


気虚におすすめの料理

米+鮭

穀物には気を補う作用があります。

その中でも日本人にとってお米は主食として取り入れやすい食材でもあります。

気虚を起こしている方は根本のエネルギーが不足しているので、このような主食を積極的に取り入れるようにされると良いでしょう。

実は日本の朝ごはんと言って典型的なご飯と鮭、と言う組み合わせは気を補うのに理想的な食事です。

まず、主食としてお米、鮭は気と血を補う食材です。

また、鮭は気と血の巡りも改善してくれるので気滞の方にもおすすめです。

コンビニのおにぎりでも十分なので、これまで朝ごはんを食べていないと言う方でエネルギー不足を感じている方は取り入れてみるのはいかがでしょうか?

たこ焼き

たこは気と血を補ってくれる食材です。

筋肉や骨を強くする作用もあるので老若男女問わず食べられます。

唯一難点を上げるとすれば「寒」性の食材なので身体を冷やしてしまうこと。

温性の食材と組み合わせることがおすすめです。

勿論、たこ自体を温めて食べるのもおすすめ。

そこで、穀物から作られている小麦粉を使ってたこ焼きとして食べればお互いの気を補う作用を高めあってくれます。


気血両虚におすすめの料理

親子丼

鶏の卵には血と津液を補う作用、鶏肉には気と血を補う作用があります。

なのでこの組み合わせだけで気血水を補い、更に相乗効果で血をより補ってくれる作用があります。

また、親子丼は主食であるお米も摂ることが出来るので気血両虚が起きている時におすすめのレシピです。

また、牛肉、豚肉も同じく血を補う作用がありますので気血両虚で胃の調子が悪い方はお米を無しにして肉をお好みのもので代用しつつ卵と一緒に調理するとレシピの選択肢が広がります。

ぶどう

胃の不調により気血両虚が起きる場合もあります、そうすると食欲不振が起きることも。

そうした時に取りやすいさっぱりとしたフルーツにも気血を補ってくれるものがあります。

気血両虚が起きている時におすすめなのが「ぶどう」

気血両虚が起きている時は根本的なエネルギー不足、血不足であることが考えられますので食事を小分けにとるのも一つの手です。

ぶどうを使ったゼリーなどコンビニでも手に入りやすいので一度に量を摂るのが辛い、と言う時はこまめに補給するのも良いかも知れません。


気滞におすすめの料理

酢豚

気滞の方は体の緊張感が強い方が多いため、筋肉の緊張をとる酸っぱいものがおすすめ。

ピーマン、玉ねぎには気と血の巡りを改善する作用があります。

そのため、この2つを摂る+お酢を使う酢豚は気滞の方にはぴったりの食事です。

ただし、お酢が苦手な方はピーマンと玉ねぎを炒め物にして食べるだけでもOK

ピーマン、玉ねぎ自体にも気を巡らせる効果があるので気滞の改善に効果が期待出来ます。

柑橘系のピール

柑橘類の皮や香りには気の巡りを改善してくれる効果があります。

とは言えそのままだと摂り辛いためピール(砂糖漬け)や皮ごとジャムにして摂ることがおすすめです。

なお、生薬の「陳皮」は温州ミカンの皮を乾燥させたものですが、オレンジピールとはビターオレンジの皮を乾燥させ砂糖漬けにしたものです。

食薬のことは教えてもらってたけど
食材も美味しく健康になれて良いね!
食生活を改善することでも
体の状態を改善出来ることが分かったかな?
うん、なんだかお腹空いてきたなぁ。
近くに美味しい親子丼のお店があるんだけど
一緒に食べに行くかい?
頑張ってるペリスケ君にご馳走するよ。
ほんと?!やったあ!

こうしてペリスケ君は漢方薬の面白さを深めていくのでした・・・

 

出典:

現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 杉山卓也著 SHOEISHA

生薬と漢方薬の事典 田中耕一郎 編著 日本文芸社

 

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監修者 佐々木裕人(精神保健指定医、精神科専門医)