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仕事ができないのはうつ病のせい?原因と対処法を精神科専門医が解説

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仕事ができないのはうつ病のせい?原因と対処法を精神科専門医が解説

仕事ができないのはうつ病のせい?原因・サイン・対処法を精神科専門医が解説

はじめに

「以前は普通にできていた仕事が、急にできなくなった」「集中できずミスが増えた」「出勤するだけで精一杯」――このような状態が続くと、自分を責めてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、仕事ができなくなる背景には、うつ病が関係していることが少なくないのも事実です。うつ病は気分の落ち込みだけでなく、思考力や判断力、意欲といった“仕事に必要な力”を大きく低下させます。

本記事では、精神科専門医の立場から、「仕事ができない」と感じる状態とうつ病の関係、見逃してはいけないサイン、対処法について詳しく解説します。

 

「仕事ができない」と感じる状態とは?

うつ病が関係する場合、単に能力が落ちたわけではなく、脳の働きそのものが低下している状態にあります。

よく見られる変化として、以下のようなものがあります。

  • 集中力が続かない

  • 判断に時間がかかる

  • 簡単な作業でも強い疲労を感じる

  • ミスが増え、自信を失う

  • 周囲の声が頭に入らない

これらは怠けや努力不足ではなく、病気による症状である可能性があります。

 

仕事ができなくなる原因とうつ病の関係

① 思考力・集中力の低下

うつ病では、脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスが崩れます。その結果、注意力・記憶力・処理能力が低下し、仕事のパフォーマンスが著しく落ちます。

本人は「やろうとしているのにできない」という苦しさを強く感じます。

 

② 意欲の低下(抑うつ気分)

「やらなければいけない」と頭ではわかっていても、体が動かない――これはうつ病の典型的な症状です。

意欲低下は甘えではなく、脳のエネルギーが低下している状態と考えられています。

 

③ 疲労感・睡眠障害

うつ病では、強い倦怠感や睡眠の質の低下が起こります。

  • 寝ても疲れが取れない

  • 朝起きられない

  • 日中に強い眠気がある

こうした状態が続くと、仕事に集中すること自体が困難になります。

 

④ 自己評価の低下

うつ病では、「自分は役に立たない」「迷惑をかけている」という過度な自己否定が生じやすくなります。

その結果、

  • 自信を失う

  • 判断を避ける

  • ミスを恐れて動けなくなる

といった悪循環に陥ります。

 

うつ病による「仕事ができない」サイン

以下のような状態が2週間以上続いている場合、うつ病の可能性を考える必要があります。

  • 仕事の効率が明らかに落ちた

  • 出勤前に強い憂うつ感や不安がある

  • 以前楽しめていたことに興味が持てない

  • 体調不良が続いているのに検査では異常がない

  • 「消えてしまいたい」と考えることがある

特に、仕事に支障が出ている場合は早めの受診が重要です。

 

「休む=負け」ではない

多くの方が、「仕事を休むと評価が下がる」「迷惑をかけてしまう」と考え、無理を続けてしまいます。

しかし、うつ病は早期に治療し、適切に休養を取ることで回復が期待できる病気です。無理を続けることで、症状が重くなり、回復までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。

休職や業務調整は、治療の一環と考えることが大切です。

 

対処法:仕事ができないと感じたときにできること

① 専門医に相談する

精神科・心療内科では、仕事の状況や症状を踏まえた評価を行い、必要に応じて治療方針を決めます。

② 薬物療法と心理的サポート

抗うつ薬は、脳内のバランスを整え、思考力や意欲の回復を助けます。
また、カウンセリングや認知行動療法が併用されることもあります。

※薬は医師の指導のもと正しく服用すれば安全性が高い治療法です。

③ 環境調整・職場との相談

  • 業務量の調整

  • 時短勤務

  • 在宅勤務

など、環境を整えることで回復が早まることもあります。

 

精神科専門医からのメッセージ

「仕事ができない」と感じることは、とてもつらく、自己否定につながりやすい状態です。しかし、それはあなたの能力がなくなったわけではありません。

うつ病によって一時的にブレーキがかかっているだけで、適切な治療と休養によって、再び力を取り戻すことは十分可能です。

一人で抱え込まず、早めに専門家に相談してください。

 

  • 仕事ができなくなる背景にうつ病が隠れていることがある

  • 怠けや甘えではなく、医学的な状態

  • 早期の治療と休養が回復の鍵

「おかしいな」と感じた時点で相談することが、最も大切な第一歩です。

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参考文献:

厚生労働省 e-ヘルスネット|うつ病
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-048.html

 

日本うつ病学会|うつ病治療ガイドライン
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/

 

MSDマニュアル家庭版|うつ病
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/mental-health-disorders

 

Mayo Clinic|Depression and work performance
https://www.mayoclinic.org/

 

World Health Organization(WHO)Depression
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/depression

 

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会