以前、当院ブログでもご紹介しましたとおり、「ストレス」はPMS(月経前症候群)の症状の増悪させる要因の一つです。仕事に家庭に忙しい女性に向け「ストレスに対処する10のヒント」を挙げてみようと思います。皆様の生活の中で活用できそうなものはあるでしょうか。まずはひとつから始めて(ひとつだけならストレスにはならないと思うので)、良さそうだと思われたものを徐々に増やしていかれて下さい。
1 部屋のドアに「ただいま取り込み中(Don’t disturb)」という札を下げ、読書、運動、昼寝、瞑想をしてみましょう。
2 美術館や映画館に行ったり、友人と会ったり本屋さんをまわったるする時間を持ちましょう。
3 人の話を注意深く聴く癖をつけてみましょう。
4 一度にひとつのことだけをするようにしましょう。
5 何でも書き留めるようにしましょう。歯医者に行く日時も、牛乳を買わなくてはいけないということも、誰から電話が来たかということ…等々。頭の中の記憶だけに頼るのは、今日からやめましょう。
6 約束の場所に行く時は、時間の余裕をみて出発しましょう。
7 美容院、約束、子どもの用事など、何事も“待てる”準備をしておきましょう。例えば、いつでも本をカバンに入れておくのも良いです。そうすれば、何かが予定通りに行かないからといって、焦ることもなくなります。何故なら、待っている間にすることがあるからです。あるいはその時間を使ってリラックスされるのも良いでしょう。
8 身の周りの要らないものを整理しましょう。1年間ずっと着なかったり使わなかったりしたものは、思い切って処分してしまいましょう。
9 ストレス解消の音楽を聴きましょう。
10 緑色の小さな丸いシールを買い(事務用品店で入手できます)、あちこちに貼ってみましょう。例えば、浴室の鏡、冷蔵庫、コンロや流し、電話、車のバックミラーやハンドル、電子レンジやパソコンなどに貼ります。そして、緑の丸を見るたび、深呼吸してリラックスするように心がけましょう。
……今から、試しに、この場で1分間の休憩を取ってみましょう。以下の項目(①~⑦)に目を通されたら、実際に目を閉じてやってみましょう。
① 晴れた戸外にいるところをイメージします。
② 3回ゆっくりと深呼吸します。
③ 足の力を抜きましょう。
④ 背中、腕、肩の力を抜きましょう。
⑤ あごを胸に引き付けます。
⑥ 頭と頭部から力を抜きます。
⑦ 目を閉じて1分間、心臓の音に耳を澄ましましょう。
……いまこの時間は、あなただけのものです。リラックス、リフレッシュすることにだけ、今ここに意識を向けてみましょう。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
月経前症候群(PMS)、PMDD(月経前不快気分障害)、
自律神経失調症、心身症、更年期障害、冷え性、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)、パニック症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、PMSの漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
Presented by.医療法人社団ペリカン(心療内科・精神科・内科)
監修 佐々木裕人(精神保健指定医・精神科専門医・内科医)
参考引用文献:リネヤ・ハーン著『PMS(月経前症候群)を知っていますか?』(朝日新聞社)