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ストレス等の影響で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、それが原因で様々な症状が現れるものが「自律神経失調症」です。実は、この「自律神経失調症」という名称は、一般内科や外科、婦人科等においても、広く用いられている症状名なのです。
よく見られる症状には、頭痛、眩暈、動悸、倦怠感、下痢・便秘などがありますが、その他にも、頭からつま先までの多種多様な身体症状(不定愁訴)が起こり得るのが、自律神経失調症の特徴だとも言えるでしょう。
このことからも分かるように、「自律神経失調症」というのは、特定の「病名」ではないのです。様々な不定愁訴がありものの、病名がハッキリしないような場合に、いわば「状態像」を表すものとして、「自律神経失調症」と診断されるのです。
不眠や食欲不振、倦怠感など、「うつ病」でも起きる身体症状の多くは、自律神経系や内分泌系の症状であり、また、不安の身体症状は自律神経失調症状そのものですので、うつ病も、広い意味での自律神経失調症と言えなくもありません。
但し、自律神経失調症には、明確な「診断基準」がなく、他科(精神科・心療内科以外)において、原因不明の不定愁訴の訴えのある患者様に、その名称をつけてしまっているケースが少なくありません。
そのため、実際には「うつ病」であっても、他科(精神科・心療内科以外)において「自律神経失調症」と診断されている場合がかなりあり、「うつ病」の治療が適切、かつ迅速に行われていないことも考えられるのです。ですので、もし仮に「自律神経失調症」と診断された場合には、精神科や心療内科の医師に、一度きちんと診てもらうことをお勧め致します。
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参考サイト:
自律神経失調症 – e-ヘルスネット – 厚生労働省https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html