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【心療内科Q/A】 「『境界性パーソナリティ障害』の方への接し方のコツとは?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

境界性パーソナリティ障害の方に接する際に、常に心に置いておく大切なことは、「変わらないことが何よりの支えになる」ということです。

 

 

境界性パーソナリティ障害の方は、ご自身の気分においても、周囲への接し方においても、目まぐるしく変化します。ご本人が気分の良い時には、周り方々のことの素晴らしい存在のように感じますが、思い通りにならないことが生じた途端に、気分は一転して最悪な状態となり、怒りや批難を露わにされることも充分に起こり得る事態です。

 

 

大切なのは、上記のように、良い時であっても、悪い時であっても、出来るだけ一定の安定した態度で接することなのです一緒に一喜一憂し過ぎたり、同情したり、盛り上がり過ぎたりされると、たちまちご自分まで気分の渦に飲み込まれてしまいます。むしろ、ある程度冷静な視点で言葉を掛けてみられたり、良い時も悪い時も、あっさりと接するようにされたりといった方が、却って長く支えることができ、それが最終的には本当の支援に繋がるのです。

 

 

残念ながら、よくある「最悪のパターン」は、最初の内は、ご本人の話を長時間掛けて熱心に聞き、「困ったことがあれば自分が助けになる」というようなことを言い、一気に双方とも心理的な距離が縮まるのですが、ご本人が時として、依存的になってしまったり、どんどん助けを求めてくるようになったりすると、相手はすっかり疲れてしまい、無責任にも途中で投げ出してしまったり、急に突き放してしまったりする…というケースです。実際、こういったパターンは、非常に頻繁に起こります。

 

 

そして、そのような時に一番傷つくのは、境界性パーソナリティ障害を持つご本人に他なりません。さらには、「人は結局、最後には自分を見捨てるのだ」という不幸な人間観を一層強めてしまうことになります。それは、この障害を克服されるのとは、真逆のベクトルなのです。

 

 

境界性パーソナリティ障害の方の場合、長く変わらない気持ちで接し続けてくれる人がいたということを、身をもって体験されることが、何よりの援助となるのです実際、境界性パーソナリティ障害が良くなったケースには、その方の身近に、変わることなく、長期に渡って接し続けてくれた方の存在があるのです。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

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どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

心身症、ストレス関連疾病、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

パニック障害、自律神経失調症、冷え症、摂食障害、

月経前症候群、更年期障害、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、境界性パーソナリティ障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。