A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
不眠(睡眠障害)は、中医学(漢方)では「失眠(しつみん)」と呼ばれ、個々人の身体の内臓機能が弱まっていることで起きると考えています。
その内臓機能が弱まる原因としては、ストレスや胃腸の機能低下、エイジング…等々さまざまですが、不眠が続くと、イライラ、肌荒れ、乾燥、眩暈、便秘、目の充血、頭痛、耳鳴り等の症状を引き起こし、心身に大きな影響を与えることになります。よって、早めのケアで良質な眠りを手に入れましょう。
不眠は症状によって効く食材が異なります。以下に代表的な「不眠のタイプと効く食材」を挙げさせて頂きました。ご自分の不眠のタイプとそれに合った解消食材で、改善をしていきましょう。
★イライラして眠れないタイプの方:「気滞証」「実熱証」タイプの改善食材を使いましょう。
★ ベッドに入っても寝つけないタイプの方:「虚熱証(陰虚証)」「実熱証」タイプの改善食材を使いましょう。
★ 夢ばかり見て熟睡できないタイプの方:「血虚証」タイプの改善食材を使いましょう。
★ 考え過ぎてクヨクヨしてしまい眠れないタイプの方:「血虚証」「気虚証」タイプの改善食材を使いましょう
①「気滞証」の方へのお勧め食材=「気の滞りを良くする食材」:ミント、紫蘇、セロリ、鮭、ピーマン、陳皮、玉ねぎ、パクチー、山査子、ミカン、柚子、金柑、ラッキョウ、レモングラス、レモングラス、マイカイカ、フェンネル、ウコン、八角…など。
②「実熱証」の方へのお勧め食材=「身体の熱を冷ます食材」:きゅうり、大根、ゴボウ、カニ、小麦、小豆、緑豆、冬瓜、なす、白菜、タケノコ、もやし、トマト、昆布、ワカメ、海苔、シジミ、春雨、緑茶、柿、南国のフルーツ…など。
③「虚熱証(陰虚証)」の方へのお勧め食材=「身体に必要な水分を補う食材」:山芋、白きくらげ、豚肉、豆腐、スッポン、鴨肉、鶏卵、カニ、イカ、黒豆、白ごま、ハマグリ、緑茶、トマト、梨、りんご、いちじく、ハチミツ、牛乳、豆乳、ヨーグルト、チーズ…など。
④「血虚証」の方へのお勧め食材=「血の不足を補う食材」:レバー、クコの実、黒きくらげ、黒ごま、牛肉、鴨肉、鶏卵、黒豆、ほうれん草、松の実、アーモンド、人参、牡蠣、アサリ、シジミ、アワビ、イカ、マグロ、なつめ、ライチ、当帰、よもぎ…など。
⑤「気虚証」の方へのお勧め食材=「気の不足を補う食材」:米、いも類、豆類、肉類、なつめ、山芋、じゃがいも、黒豆、枝豆、しいたけ、牛肉、豚肉、鶏肉、ウナギ、イワシ、カツオ、タコ、かぼちゃ、アボガド、ぶどう、ココナッツ、ハチミツ…など。
「医食同源」という考え方もありますので、不眠にお悩みの患者様は、一度ご自身の食事内容(食材)を振り返ってみられることも、有用かと思われます。
なお、その「証」になってしまわれている方の中には、ご自身が「苦手な食べ物(食材)」が偶々その「証」に固まっており、それらの摂取を無意識的に避けてこられた結果、そこに至られてしまわれた方も少なからずいらっしゃられるようです。
当院では、
睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、
摂食障害、パニック障害、更年期障害、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。